「人生を変えた贈り物」アンソニー・ロビンズ著

 アンソニー・ロビンズ。世界一のコーチであり、そのクライアントのランナップがすごい。クリントン元米大統領、故レーガン元米大統領、故ダイアナ妃、故マザー・テレサ、マイク・タイソン、アーノルド・シュワルツネッガー、アンドレ・アガシ、クインシー・ジョーンズ、ジョージ・ソロス。。。テニスプレイヤーのアガシなどは、低迷している時期にトニー(アンソニーの愛称)のコーチ(もちろんテニスのコーチではない)を受けて、世界一になったと言う話がある。

 また、トニーはNLP(神経言語プログラム)と呼ばれる、心理療法の一種を体得しており、なんと専門の神経科の医者が見離した患者を、瞬時にして直すこともできるのだとか。エピソードとして自分を売り込むためにマスコミをつかったそうだが、やり方がすごい。七人の神経症患者をテレビの前に集めさせて、生中継で独りずつ瞬時に治すという約束をする。

 しかし結果は最初の3人は失敗、残りの4人で成功。しかしこれで、トニーの名は全米に鳴り響いたとのこと。実は最初に失敗した3人のときはカメラが故障して放映されず、残りの4人の成功したケースのみ放映されたのだとか。成功者は抜群の「運」にも恵まれている。

 しかしトニーは運だけで世界一のコーチになったのではないことは、本書を読めばすぐにわかる。彼は進学を断念するほど貧困家庭に育ち、肥満体質で引きこもった暗~い生活を送っていたところ、そんな状態から一年足らずで一億円もの資産を有するお金持ちになり、体も引き締まり、夢のような女性を射止めた経緯を語る。

 その秘訣、ヒントは本書の随所に書かれてあるが、とにかく「考え方」を変え、「目標設定」し、勇気を持って「行動」した結果なのだと。まず本書を開くと、強烈なパワーが漲ってくる。世の成功者は最初から成功者だったのではなく、いくつもの挫折を繰り返しながら、でも、絶対に諦めることなく、行動し続けた結果、成功者となったのである。本書を読むと、「え!」と思うような成功者のエピソードが随所にちりばめられてある。ソウイチロウ・ホンダ、カーネル・サンダース、マイケル・ジョーダン、ビリー・ジョエル。。。彼らは皆、どん底を見ながらも、決して諦めることのない不屈の精神で成功を勝ち取っていった。

 本書はそのような成功者のエピソードを単に紹介するだけのものではもちろんない。副題に「11のレッスン」とあるように、まさしく人生を変えるためのステップアップが示されている。そのステップの一つ一つは我々にとってもチャレンジしやすく、また、実際の「効果」が実感できる。

 本書は座右の書として、最低でも7回は読むべきである。落ち込んだときなどはもちろん、気合を入れて仕事に取り組むときなども開くべきであるし、現に私はそうしている。

 また、河本氏の訳が実に秀逸であり、トニーのテンションを忠実に再現している。本田健氏の解説もさることながら、河本氏の「あとがき」がまたいい。ブルーのブックカバーも実に心地よい。

人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン/アンソニー・ロビンズ
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