ドーパミンを制する者は人生を制する

しばしば「やる気」の脳内ホルモンとして「ドーパミン」が紹介されます。茂木健一郎さんの本ではドーパミンの話がたくさん出てきますよね。

この「やる気」ってのは実に曲者で、やる気がないのに「やる気」が出てくることがよくあります。

例えば、パチンコ、ゲーム、間食、タバコ、酒、、、などは、さほど生産性が感じられず、気持ちではやる気がないのに、なぜかそんなばかり「やる気」になってしまいます。

この「やる気」の正体がドーパミンです。

ドーパミンが出てくると、人は気持ちがよくなって、もっともっと出そうとします。生きるとは「ドーパミンを出すこと」と言っても過言ではないくらい。

例えばパチンコがなぜ楽しいのか。お金儲けの手段としては、決して割の良い話ではありません。それどころか、金と時間を奪われ、負けた時など一日ブルーになったりします。

しかし、わかっているのにやめられないのです。その正体はパチンコの「報酬システム」にあります。あの、勝てそうで勝てない、けど、時々は勝てる、、、という微妙な報酬システムが、「パチンコ」と「ドーパミン」を結び付けてしまうのです。

NLPではその結び付きのことを「アンカリング」と言うのですが、パチンコが好きな人は、まず「パチンコ屋」そのものにアンカーがかかっており、中に入った瞬間に勝手にドーパミンが出てしまいます。

そしていざパチンコを始めると、なかなか勝てなくてイライラしている時、突然、大当たりなどしたら、ドーパミン全開でとんでもない快感を得る仕掛け。

ですので、もしも「仕掛ける側」に立つのであれば、ドーパミンの「報酬システム」についてしっかり研究していくことが重要かもしれません。

パチンコ以外のギャンブルも同様ですが、ゲームなどもそう。ゲームの場合は一度買うと、とりあえずはパチンコのようにお金を取られることは少なくなりますが、時間に対して生産性があるとは言い難いのが一般的。

ゲームもまた、ドーパミンの「報酬システム」がしっかり組み込まれてるんです。

また、間食、酒、タバコなどの嗜好品もそう。お腹がすいている時にお菓子を食べると、お腹が満たされながら、ドーパミンが放出されます。その快感が癖になって、次々といろんなお菓子を食べてしまう。

そう言えば先日、ダイエットに成功しながら、極端にリバウンドした男性の話がテレビでやっていました。もともと100キロ近い体重がったのを、短期間に70キロくらいまで落としたそうです。

一応、目標達成と言うことで、ホットドックくらいなら食べてもいいかと思い、一つを食べたらもうお終い。

「こんなにおいしかったのか~」と感激し、つまりドーパミンが大量放出され、次々とホットドックに手を出して、瞬く間に100キロを超えるリバウンドを実現してしまいます。

しばしば「脳の配線を換える」とか「潜在意識を書き換える」なんて言い方がされますが、これは単純に「ドーパミンの報酬システムを換える」ってことです。

ですので、ギャンブル、酒、間食など非生産的なものにドーパミンが出てくる仕組みを自覚すれば、それをより生産的なものへと書き換えれば、人生は瞬く間に変わり、望ましい自分になれるって理屈です。


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