「迷ったときは運命を信じなさい」ディーパック・チョプラ著

「あなたに起こるすべての出来事には意味や目的があると思いなさい」

この一言に集約される。まさに「人生の最終目的」に向かって、すべての出来事に意味があることを確認させてくれる一冊。

個人的にバイブルとしている一冊である。

とにかくすべてはシンクロニシティ(偶然の一致)であり、それを知る人生とそうでない人生とでは、生きることの質が全然違ってくることだろう。

通常は後で振り返って「あれは偶然の一致だった」と気づくのだろうが、今この瞬間に、それが起こっていることに気がつけば、人生のチャンスを最大限に利用できると言う。

本書はまさにその「気づき方」の指南書である。

ただ、シンプルな言葉でありながら、非常に抽象的になテーマを取り扱っているため、その真意を理解するのは決してたやすいことではない。

私たちの生きる領域は3つあり、一つ目が「現実」の領域。二つ目が「量子」の領域。一つ目は私たちにとって最もわかりやすい、まさに目の前にある現実の世界である。二つ目は別の言い方をすれば「意識」の領域。

重要なのは三つ目の領域である「すべて」について。この領域は確かにスピリチュアルな分野ではしばしば言われることであるが、そのほとんどが曖昧としており、孫びきのような不確かさで説明されている。

著者はその領域を現代物理学(量子力学)によって明快に解き明かしている。よく知られる「シュレディンガーの猫」という話を引き合いに出し、物事の「同時性」を根拠づけている。

つまり世の中には相反する2つのことが同時に存在しており、そのどちらかを決定づけるものが「純粋な可能性」である。そしてその領域につながることで、願望を実現させるカギとなると言う。

では、その「すべて」と呼ばれる領域につながるにはどうすればよいのか。

それは「シンクロニシティ(偶然の一致)」に敏感になることであり、例えばそれをメモや日記に付けるなどの方法もある。そして何よりも内的な「声」を聞くことが大切なのである。

そのための最も効果的な方法が後半で示されるが、それがまさに「瞑想」である。一日15分から20分の瞑想。それを一日2回。その習慣によってシンクロニシティへのアンテナが敏感になる。

簡単に要約すれば以上のようになるが、今まで何度となく読んできたが、そのたびに新たな発見がある。

そして今日、気がついたのだが、最終章に一篇の詩が紹介されてある。

わたしの墓の前で、泣いたりなんてしないでください


そこにわたしはいません


眠ってなんかいないのです


・・・(略) ネイティブアメリカンの言葉

どこかで聞いたことがある。

そう、日本でも大ヒットした「千の風になって」である。

チョプラ博士は言う。

「あなたは『すべて』である世界から、ほんのつかの間、物質的な世界に姿を現しているに過ぎません。スピリチュアルな世界でたえず進化して、より深い、創造的な経験をしながら、この世界と『すべて』である世界の間を行き来しているのです」

願望を実現することの究極とは、まさに「悟り」である。そしてそれはまさに「すべてがひとつ」であることを知るための。

そして「魂」は不滅でありひとつ。本当の自分は永遠に死ぬこともない。

「千の風になって」が日本で大ヒットしたのも、もしかしたら人々が目覚めていくことを予兆していたのかもしれない。

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・人生とは「偶然の一致」によって成り立っている

・そのことの気づくことで願望は自然に叶うようになっている

・私たちの本当のスタートは「すべて」の世界にあることに気がつくことである

・そのためには「瞑想」の習慣を持つことが大切

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「迷ったときは運命を信じなさい」ディーパック・チョプラ著 への2件のフィードバック

  1. はっはっは のコメント:

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    あ、うち、この本知らんかった!紹介ありがとう!!
    そっか、運命か・・。とかいいながら、今「悪あがき」をしているところです。ww

  2. ゆりあ のコメント:

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    「迷ったときは運命を信じなさい」
    私も、マイフェイバリットbookです。
    自己啓発系の本なら、一番大切に思う本。
    Qさんと握手したいな♪

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