陰 占 ・ 位 相 法

特殊四種と く し ゅ よ ん し ゅ

特殊四種とは干までからむ、強い位相法

大半会律音納音天剋地冲

位相法の基礎八つは、すべて十二支だけの約束事でした。ここからの四つは、十干までからみます。干支がセットで結び、あるいはぶつかる。だから、働きは格段に強い。大半会、律音、納音、天剋地冲。特殊四種と呼ばれる形です。

大半会 干は同じ ・ 支は半会 律音 干も支も、同じ 納音 干は同じ ・ 支は対冲 天剋地冲 支は対冲 ・ 干も相剋(陰陽が同じ) 上の段が十干、下の段が十二支。金の線=結び、朱の線=ぶつかり。
結び(同じ・融合) ぶつかり(対冲・相剋)
干支のセットで結ぶか、ぶつかるか。基礎八つより、一段強く働きます。

大半会

干まで結ぶ、大きな半会

干が同じで、支が半会している形です。半会を、干がさらに後押しする形ですから、半会より強いと考えてください。

宿命に持つ人は、群れのなかで動くより、ひとりで動くほうが力が出ます。根は明るいのに、まわりと足並みをそろえることには、あまり関心がありません。面白い癖として、何かをやるとき、手をいつも二つ考えます。ひとつの干に、支が二つあるからです。そして本人の思いとは関係なく、物事が大きく広がっていく。どこへ行っても、誰とでも自然に親しくなれる。発想の物差しが大きく、ふつうならためらうようなことも、平気でやります。そのぶん、成功も大きく、失敗も大きい形です。天中殺の期間は、この前進の力が止められるので、心の揺れと葛藤が増えます。

律音

同じ干支が、並ぶ

干も支も、まったく同じになる形です。律音(りっちん)といいます。同じものが二つ並ぶ。それは、もう一人の自分がいる、ということです。

宿命に持つ人は、俗に、二面性を持つと言われます。考えがよく変わり、裏と表が、はっきり出ます。一生のうちに、まったく違う二つの人生を歩む、二度人生になりやすい人でもあります。いっぽうで集中力は高く、専門の世界や、職人の仕事に向いています。東と西で律音になっている場合は、親子の絆が強く、親と離れがたい。家を継ぐ立場の人には、良い形です。

後天運で律音がめぐると、道が二つに分かれやすくなります。立場や役目が、もうひとつ増える。親への反発心が出たり、孤独に傾いたりもします。もう一人の、新しい自分が生まれるときと読んでください。

納音

音が、納まる

干が同じで、支が対冲している形です。納音(なっちん)。音が納まる、と書くとおり、物事がひとつの範囲に納まっていく形です。範囲を出ないということは、おのずと、用心深くなるということでもあります。

宿命に持つ人は、頭で考えていることと、実際の行動が、一致しにくいところがあります。生き方はとても手堅く、慎重で、そのぶん、開けっぴろげにはなりません。秘密主義で、どこか翳りのある雰囲気をまといます。東方の納音なら仕事の場で、西方の納音なら家庭で、秘密が多くなりがちです。東と西で納音の場合は、外の顔と内の顔をきちんと使い分け、仕事を家庭に持ち込まない人になります。

後天運で納音がめぐると、対冲の度合いが大きいぶん、その場所で、強い分裂が起こります。

天剋地冲

天も地も、ぶつかる

支が対冲し、干どうしも、陽なら陽、陰なら陰の相剋になっている形です。天(干)が剋し、地(支)が冲する。特殊四種のなかで、もっとも激しい形です。

宿命に持つ人は、表向きはそれほど激しく見えません。むしろ、魅力的な雰囲気の人です。けれど内側には、すさまじい力を秘めています。人の運を食うほどの力、と言われます。生き方が自分本位に傾きやすく、その力で周りを壊すか、自分が苦しむか、どちらかになりがちです。組織の歯車に収まるより、ひとつの事業や部門を丸ごと任せてもらう、個人商店のような働き方が向いています。

後天運で天剋地冲がめぐるときは、人生の曲がり角です。東・中央・西、どの場所でも、衝撃的な変化と見ます。ただし、ここでも位相法の大原則を忘れずに。何でも悪いことが起こるのではありません。良いか悪いかは、そのときの背景しだいです。

実例 ・ 私の場合

私自身の天剋地冲の体験は、随筆「雷の日」に書いたとおりです。日柱と月柱、二本同時の天剋地冲の日に、私は山で雷に遭いました。人生の曲がり角どころか、生死の角でした。

むすび

強さの順に、恐れない

特殊四種は、干までからむぶん、基礎の八つより強く働きます。けれど、強いことと、悪いことは、別です。大半会は大きな飛躍を、律音は新しい自分を、納音は古い因縁の清算を、天剋地冲は人生の転換を運んできます。どれも、使いようです。位相法ぜんたいの見取り図は、位相法とはのページへ。

干と支が、そろって動くとき、人生の大きな段が変わります。
怖がるためではなく、備えるために。特殊四種は、そのための知らせです。