陰 占 ・ 位 相 法

支合し ご う

支合とは心と現実が、手をつなぐ形

合法同次元融合石田久宗

三合会局と半会が「異次元」の融合なら、支合(しごう)は「同次元」の融合。地上で、いちばん自然な結びつきです。派手さはありません。けれど、無理がない。その意味を、宿命と後天運に分けて見ていきます。

子丑=水 亥寅=木 戌卯・辰酉=土 巳申=金 午未=火
六本の、平行な線。点線は陰陽の境です。となり合う世界どうしの、静かな結びつき。

仕組み

六つの組と、五行の変化

支合は、十二支が二支ずつ、六つの組をつくる約束事です。合法ですから、結びつくと五行が変わります。あたらしい五行は、組のうち陽の支に合わせて決まります。

上の図を見てください。六本の線は、きれいに平行に並んでいます。十二支の円を、冬至の子から夏至の午へとのぼっていく半分と、午から子へとくだっていく半分に分けたとき、のぼる側が陽、くだる側が陰。支合は、この二つの半円から一支ずつ、境の軸をはさんで向かい合う位置にあるものが、手を取り合う組み合わせです。

原理

なぜ「同次元融合」と呼ぶのか

支合は、季節がめぐっていく自然の流れ、地球の自転が生む気の巡りを、そのまま写しとった組み合わせとされます。ここで、支合の六本の線を、もういちど見てください。きれいに、平行に並んでいます。私はこれを、地球の緯線のようなものだと考えています。

支合 = 同じ緯度を結ぶ 三合会局・半会 = 緯度を越えて結ぶ
傾きは、上の支合の線とそろえています。この緯線に沿って結ぶのが、支合です。

地球では、緯度が同じ場所どうしは、よく似ています。日本と同じくらいの緯度をたどっていくと、地中海のほとりや、アメリカの西海岸に行き着きます。太陽の高さが同じですから、季節のめぐりが同じで、気候が近い。育つ植物も、生態系も、どこか似かよってきます。はじめて訪れる土地なのに、空気がなじむ。無理がないのです。

支合とは、この「同じ緯度の結びつき」です。同じ世界に生きるものどうしが、自然に手をつなぐ。だから、同次元融合と呼ばれます。数ある結びつきのなかで、いちばん無理のない、自然な形です。

いっぽうの三合会局や半会は、緯度の違う場所どうしが手を結ぶ形です。北の国と、南の島が、いっきにつながるようなもの。気候も生態系も違う世界が結ぶのですから、スケールが大きく、ダイナミックです。そのかわり、無理も出ます。これが、異次元融合です。

人間にあてはめれば、支合は、心のなか(精神)と目の前の行動(現実)が食い違わない、ということです。ですから支合の意味は、ひとことで言えば「精神と現実の一致」。無理がないのです。

支合の世界では、物事は外からやってくるのではなく、自分の内側から始まります。動きたいから、動く。だから、返ってくる結果も、自分の思いに沿ったものになります。付き合う相手も、気の合う人、同じ世界の人が中心になります。

ひとつだけ、先の話を。この支合の線を、垂直に叩き切る組み合わせがあります。散法の「害(がい)」です。心と現実の一致を断ち切るのですから、意味はちょうど裏返しで、心と現実の不一致。くわしくは、害の記事に書きました。

宿命

宿命に、支合を持つ人

宿命の地支(年支・月支・日支)のうち、二支が支合になっている人です。ひとことで言えば、思っていることと、やっていることが食い違わない人。素直で、正直です。

三合会局や半会の人は、異次元融合ですから、誰とでも手をつなぎます。気が乗らないことでも引き受け、ときには心にもないほめ言葉も口にして、争いはなるべく避けようとします。そのぶん、心の置いてけぼりや、動きの無理も出やすくなります。

支合の人は、逆です。気の進まないことには手を出さず、心にもない言葉は口にしません。心に沿ったことだけを積み重ねていくので、歩みは着実で、まわりの空気にも流されません。しくじりが少ないのは、そのためです。ただし、取りつくろうことができない人ですから、ぶつかるときは、はっきりぶつかります。喧嘩は、むしろしやすいほうです。

どの場所とどの場所で結ぶかによって、現れ方が変わります。

後天運

支合が、めぐるとき

大運や年運の支が、宿命の支と支合を結ぶときです。心と現実が重なりますから、全体として、充実感のある正直な時間になります。どの場所で結ぶかで、動く領域が変わります。

同じ合法でも、半会が心を置き去りにしてでも走り出す、華やかでスピードのある結びつきだとすれば、支合は、心とともに歩く、手堅くゆっくりした結びつきです。進みは遅くても、一歩ごとに、納得がついてきます。

思ったとおりに動き、動いたとおりに実る。支合は、心と現実が手をつなぐ形です。
速さはなくても、無理がない。自分に正直な歩みは、ゆっくりでも、確かです。