「あなたもいままでの10倍速く本が読める」ポール・R・シーリィ

フォトリーディングの教科書。

フォトリーディングがまだ日本に紹介されていない頃、A410頁ほどの英文の教材が10万円以上したと聞くが、それが今では1300円で手に入るのはありがたい話だ。

フォトリーディングと言っても、何も特別な方法ではない。ある程度の文章に目を通す必要のあるプロであれば、誰もが体得している方法である。

また、この方法は小説やエッセイなどには向かず、あくまで「欲しい情報だけを効率的に吸収する」ための方法論に過ぎない。

したがって、この方法では「読む」よりも「得る」と言った方が正しいかもしれない。

やり方は次の手順。

1.準備

2.プレビュー

3.フォトリーディング

4.アクティベーション

5.高速リーディング

この中で特に重要なのは「準備」であろう。

「準備」の段階である程度、的を絞って読むと、得たい情報は比較的簡単に得られるようになる。

また、フォトリーディングの代名詞とさえいえる「ミカン集中法」などもリラックスした集中状態を作るためのものであり、本が何よりも好きだと言う人は、おそらく本を手に取った瞬間にリラックスできるような「アンカー」が入っているのだろうから、原理的には同じことだ。

フォトリーディングとはある意味、読書家やできるビジネスマンが知らずにやっている読書法を「モデリング」したものなのかもしれない。

右脳で情報を読み取るなどの言葉に惑わされなければ、フォトリーディング的な読み方もビジネスシーンで大いに役立つことだろう。

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人生を変える100日ブログ :27日目


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「苫米地式コーチング」苫米地英人著

アメリカの心理学者ルー・タイス氏のプログラムを苫米地式に進化させた「PX2」のプログラムを紹介する一冊。

苫米地式でまず重要な点は「スコトーマ(盲点)」を発見すること。

例えば「人間は空を飛べない」もスコトーマだが、それを外すことができた人間が飛行機を発明している。

同様に個人についても、当然に「できない」と思っている思い込み、スコトーマに気がつかなければ、目標を達成することは難しい。

もうひとつの重要な点は「コンフォートゾーン」をずらすこと。つまり快適な領域のことであり、年収500万円の人はそこが快適であり、1000万円の人はそこが快適となっている。

年収500万円の人が1000万円になるには、そこまでコンフォートゾーンをずらす必要がある。

さらに大切な点は「抽象度の高い思考」を身につけることである。

抽象度を上げるとは、見える世界を広げることであり、認知できる情報量を増やすことである。

それによって応用力が増し、可能となる範囲が増えるのである。

最後は「アファメーション」であるが、その組み立て方も苫米地式であり、例えば、「一人称」「否定しない」「現在形」など11の条件項目となっている。

以上の4つ(スコトーマ、コンフォートゾーン、抽象思考、アファメーション)が苫米地式コーチングの柱であるが、コーチングを効果的に機能させるためにはラポール(信頼関係)が重要であると言っているが共感する。

本書は〇〇式となっているが、概して特別なものでもなく、それだからこそしっかり実践すれば、高い効果が得られるものだと感じられる。

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人生を変える100日ブログ :26日目


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「笑う脳」茂木健一郎著

脳科学者が「笑い」をテーマに語る。

「笑い」とは「死を弔う」ことと同様、人間にしかない所作である。

それだけに「笑い」はベルグソンやフロイトを初め、哲学上、心理学上の大きなテーマとして論考されてきた。

興味深かったのは「笑い」は「攻撃本能」を緩和するために生じたという点。

欧米はジョークの文化であり、政治家やリーダーは人前で演説をする際など、ジョークの一つも言えないようでは評価が下がる。

一方、日本の政治家を見ればわかる通り、仏頂面で原稿を読むだけの場合がほとんど。ただ、それは大衆の側にも原因があり、公式な場で笑うことは不謹慎とされているからでもあろう。

この違いが示すのは、欧米は歴史的に好戦的な民族であったのに対し、日本は争いよりも平和的解決を好む。から。つまり欧米で「笑い」が発達しているのは、その「攻撃本能」を無意識のうちに緩和しようとしているからだと。

例えばお笑いの神様、松本人志の場合も、「笑い」の根底にあるのは「怒り」であると本人も公言しており、確かにうなずけるものがある。

また、男女の比較で言えば、攻撃的なのはやはり「男性」の方であり、確かに小さい頃から笑わせるのは男子であり、笑うのは女子だと言う図式があった。

笑いを取れる男子は人気者になるが女子はそうではない。むしろ男子が笑わそうとすることに素直に笑ってあげられる女子がモテルのであった。

「笑いは脳のマッサージ」だと著者は述べているが、人間は「脳(前頭葉)」が発達したからこそ、「笑い」が必要になったのかもしれない。

本書もそうであるが、「笑い」についての研究は19世紀初めの哲学者ベルクソン、20世紀初めの心理学者フロイトなど、時代の変化の時に積極的に研究されているようだ。

これもまた、「時代の変化」というストレスにある中、「笑い」がそれを緩和するための必然なのだろうと言う推測は興味深い。

ちなみに本書では著者のブログから「閑話休題」というコラムが4篇掲載されているが、どれも非常に興味深く読ませてもらった。こんなことがあるのかと、大きな学びと気づきを得た。そしてそのブログをアップした日付は4月1日であった。

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・笑いは脳のマッサージである

・笑いには闘争本能を緩和するためにある

・笑いは生前葬であり、死を弔うことと同様人間特有の営みである

・笑う脳には福が来る

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人生を変える100日ブログ :25日目


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「キン肉マン~掟破りのロビンスペシャル~」ゆでたまご著

これを見て欲しい。
「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ
「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ

「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ

これを初めて読んだ当時小学生だったが、すでに「万有引力」については知っており、

これを見て「ゆでたまごはアホ」と判断したものである。

しかし、そもそもキン肉マンはそのような「矛盾」などもろともしない勢いがあり、

もはや「何でもあり」の世界であり、むしろ「つっこみ」すること自体が野暮な話である。

と言うか、つっこみそれ自体を楽しめること。

それもまたキン肉マンの魅力なのである。

しかし現在、「キン肉マンⅡ性」では、

「量子力学で言うところのエキゾチック物質」

なる言葉が出てきたりして、もはや確信犯であろう。

当時は「子供だまし」でよかったが、今度はそれに輪をかけて

「大人をほくそ笑ませる戦法」

に出た。

今でもキン肉マンが読めることに感謝するしかない。

おれもがんばろ。

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人生を変える100日ブログ :24日目


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「愛と革命のルネサンス」須藤元気著

元格闘家であり、今となってはスピリチュアル業界で著名な須藤元気氏による中欧旅行記。

オーストリア、ハンガリー、ドイツ、チェコを相棒のイトウくんとの旅をユーモラスに綴っている。

写真も須藤氏が撮影したのか、どれもとても素敵である。多才だ。

正直、須藤元気と言う人を胡散臭く見ていたが(笑)、本書を読んでみて、非常に親しみがわき、楽しく読み進めることができた。

ところどころ、イトウくんとの漫才のようなやり取りも素直に笑えたし、ところどころに登場する思想や物理学に関する話も興味深く読むことができた。

それにしてもハンガリーはゲーデルにソロスにノイマンに、歴史に名を残す人物が多いこと。

そんな知の源泉に触れようと、ウィーン工科大学で学食を食べることにこだわる須藤氏であるが、そこでビールを飲むところなど、まったく「旅」を感じさせるものだ。

本書のハイライトと言う「ブダペストクラブ」への訪問では、ラズロ博士に「舞」という書を送る話が興味深い。

ラズロ博士は量子物理学者であり、須藤氏がラズロ博士から「量子は常に舞っている」と聞かされたことからその書をプレゼントしたとのこと。

その書を受け取った女性理事は元からあった壁時計を外し、すばやく須藤氏の書を飾り、そこでおもむろに手をかざす。

エネルギーを見ている、と言う。

物理学者の会において、そんな「怪しげ」なことも堂々と行われてるなんて、科学の世界はもっともっと自由なのかもしれない。

ブダペストクラブを出た直後、須藤氏の目の前を一台の車が横切った。

ボンネットに「舞」と書かれてあり、見事なシンクロニシティ(共時性)を体験するのである。

ラズロ博士は言う。

「私たちを含めた宇宙の万物が、これまで常識とされていた空間と時間の枠を超え、ほかのものすべてと非局在的につながりあっている」

須藤氏は「We are all one!」と繰り返す。

まさにそうなのかもしれない。

本書は旅行記としてもとても面白い。

缶詰のフォアグラをその場で食べたり、温泉と間違って水のプールに毎日入っていたり、カジノでぼろ負けしたりなど、私自身も身に覚えのあるような旅の風景が面白おかしく綴られている一方で、深淵な物理法則や思想に関する話もさりげなく挿入される。

最終章で旅のきっかけとなった思想家アーサー・ケストラー氏との対談について述べられるのだが、瞑想時の脳の状態の話になる。

瞑想時は普段バラバラに動いている右脳と左脳が一時的にシンクロし、そこで様々なアイデアが生まれることがあると。

優れた思想家はやはり瞑想などを通して、脳の働きを活性化した状態を意図的に作るもなのかもしれない。

非常に興味深い一冊だったため、須藤氏の他の著書も読んでみたいものだ。

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人生を変える100日ブログ :23日目


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