「『いま』このときを、生きる」酒井雄哉・孔健著

これまで二度の千日回峰行を満行した酒井雄哉天台宗大阿闍梨と孔子の第75代の直系子孫である孔健氏との対談。対談のDVDもついている。もっぱら孔健氏が大阿闍梨にインタビューする形となっている。

普通は若い頃に仏門に入り、そして若いうちに回峰行を満行して阿闍梨になるのが道だが、酒井大阿闍梨は40歳からと、俗世から仏門に入るのも遅く、それも過去3人しかいないと言われる二度の回峰行満行を果たしたのだから、その「行」の過酷さも並ではなかったであろう。

それだけに表紙の顔写真にもあるように、まさしく「生き仏」と言われるにふさわしい人相をしている。回峰行に入る前、やり遂げたものがおらず明治以来禁止されてきた「常行三昧」なる行にも入るが、その時に至ったのが、仏様にすべてお任せしてしまえ、という心境だそうだ。それを終えてから一回目の千日回峰行へと入った。

とにかくとてつもなく苦しい行であり、何度か死さえも覚悟するほどの行であったにも関わらず、それを二度行った。しかし二度もやり遂げたとて、人間は何も変わることのないと大阿闍梨は述べている。

そもそも何のために「行」をしたのか。はっきりした理由などなく、仏様に命じられたからだと言う。これはいわゆる特殊な「行」に限らず、私たちの営みそのもの仏様の命によるものなのかと考えさせられる。そんな大阿闍梨も若き日にはズルをしたり、仏様にそむくようなこともあったそうだ。

大阿闍梨は「一日一生」と言う。それは、

「ありがとう」

「すみません」

「おかげさまで」

の気持ちで生きることを意味する。今ここに生きていることは「有り難し」であり、それ自体が素晴らしいから「ありがとう」。相手や自然から様々な恩恵を得ているのに恩返しができていないから「すみません(済んでいません)」、そして「おかげさまで」と感謝する。これが幸福になる秘訣だそうだ。

人は謙虚に「いつでも仏様が見守っている」と思って生きることが大切。これがすべてではなかろうか。

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「いま」このときを、生きる―仏さまと論語の教え 仏教と儒教の対話が導く「生きる智慧」/酒井 雄哉

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人生を変える100日ブログ :45日目


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「ジャズ小説」筒井康隆著

本人もジャズクラリネットを演奏するほどのジャズ好きとして知られる筒井康隆氏による、ジャズにちなんだ小説集。前半は小説であるのに対し、後半はその小説に出てくるジャズのレコードの紹介となっている。小説からジャズを聴きたくなった人にはありがたいだろう。

小説としては短編ながら筒井のエッセンスの詰まった皮肉とどんでん返しのあるSFファンタジー。「ソニー・ロリンズのように」では、主人公の妻が、ソニー・ロリンズのように吹く主人公のバンドメンバーに入れ上げる話。抱かれたいと言うのだが、確かにロリンズの吹く「朝日のようにさわやかに」は誰だって抱かれたくなるものだ。

「ボーナスを押さえろ」ではマネージャーが着服によって、極貧を強いられるサックス奏者の話だが、そのハングリーな状態によって演奏に激しさが加わりディスク大賞を取る。さぞ激しいフリージャズなんだと思うのだが、どころなくリアリティを感じさせる話ではある。

ちなみに本書は小説もだが、山下洋輔による「解説」が何とも面白い。

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ジャズ小説 (文春文庫)/筒井 康隆
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人生を変える100日ブログ :44日目


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「毒草を食べてみた」植松黎著

なんと言ってもタイトルが魅力的。「毒草」って何?どんな味?どんな効果?代表的な44の「毒草」についてのエッセイを集めており、興味のある「毒草」から読んでもよい。気になるあの「毒草」についての豆知識も得られる。

例えばトリカブト。その毒性について詳しく知らなくとも、とりあえず猛毒であることだけはよく知られている。かつてサハリンの囚人にとっては宝石のようだったと記されている。なぜならその責め苦から逃れるための、死と言う名の魅惑がそこにあるから。

バッカクという毒草の名を知るものは少ないだろう。まずそれは草ではなく菌の一種であるが、もっぱらイネ科の植物に寄生するから本書にもエントリーされている。かつてバッカクが大量発生した年、それが寄生するライ麦で作ったパンを多くの人が食べて疫病が流行ったそうだ。

しかし毒草は時には薬にもなる。子宮収縮などを防ぐ特効薬として開発している最中、「突然、軽いめまいとともに強烈な光があらわれ、きらめく幻想世界が広がった」とされる。LSDの誕生の瞬間である。

スイトピー、彼岸花、鈴蘭など観賞用として栽培される花卉の類も食べると猛毒で致命傷となるらしい。もちろん好んで食べる人はいないと思うが、美しい花にこそ猛毒が潜んでいるとは、何とも示唆的な話ではないか。

また有名な話であるが、コカコーラの「コカ」とは「コカイン」の原料であるコカに由来すると聞くが、それも本当の話らしい。もともとコーラにはコカインが含まれていたそうだが、法規制によりコカイン抜きのコカを風味付けにしようするようになり、世界的なヒット作を生み出した。今ではコカさえも使用されてないそうだが、もしかしたらどこかの国のコーラにはまだ使われているかもしれない。

そのように単なる毒とも、薬とも、麻薬ともなる「毒草」に関する小話は酒の席にもピッタリかもしれない。一家に一冊とまでは言わないが、個人的には密かな愛読書である。

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毒草を食べてみた (文春新書)/植松 黎

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人生を変える100日ブログ :43日目


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「行に生きる 密教行者の体験日記」田原亮演著

本格的な「行」は一般人にとって未知の世界である。何をするのか。そして何のためにするのか。謎に包まれた「行」の一部始終が事細かに記録された本書は貴重であるとも言えよう。

例えば真言密教の代表的な「行」である、八千枚護摩については、護摩木を八千枚、火の中にくべていく行であるが、それに入る前に準備段階がある。まずはナスやトマトのみの食事から徐々に減らしていき、最後は水だけとなる。生の極限状態におかれ、さぞ強靭な心身であろうとも推測するが、実際の話は苦しくて仕方ないのだと。それでもやりきった時には達成感で涙が出るなど、行者と言えど身近な人間を感じる。

とにかく行三昧である。一日一日の行の概要と回想をひたすら綴るだけの日記であり、その淡々とした様子が妙なリアリティを感じさせるものだ。とにかく苦しくて仕方のない様子だけは伝わってくる。

そして最終的な到達点がまさに宗教体験であり如来との一体化。この「体験」なき仏教書は意味がないと著者は言う。しかしここで大きな疑問がわく。

最終章にて著者は、

「形あるもの、言葉で表現できるものはすべて虚であり、仮のものです。この虚であり、仮のものを人々は求めており、逆にこれらによって迷わされて苦悩しているのが現実ではないでしょうか。形のないもの、言葉で表現できないものが本当のものなのです。如来・如来のいのちと言っても良いし、真如と表現できるものです」

と述べているが、確かに20余年にわたる苦行の重ねてきた著者だからこその説得力がある。しかし、誰もがそのような苦行をできるわけではない。苦行せねば悟りには到達できないのか。もちろん著者はそうは言ってないが、壮絶な体験をした著者だからこその上から目線を感じてしまうのは私だけだろうか。

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行に生きる―密教行者の体験日記/田原 亮演
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人生を変える100日ブログ :42日目


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【10月16日(土)・17日(日):大阪・名古屋】願望実現1dayNLPセミナー

「願望実現」に関心のある方は、まずは本文をお読みください。それだけで「願望実現」に関する極意を知ることができます。

<セミナーのお申込みはこちら>

 このセミナーの目的はNLP(神経言語プログラム)をベースとしながら、一日で「願望実現体質」をつくることにあります。NLPの創設者の一人であるジョン・グリンダー氏は、

 「願望実現なくしてNLPはなし!」

と言います。NLPとは単なる心理的スキルの羅列ではなく、私たちにとって大きな関心の一つである「願望実現」に直結する、極めて効果的な「道具」であると言えます。

 願望実現や自己啓発の本などを読むと、しばしば使われる言葉に「潜在意識」というものがあります。「潜在意識」とは、文字通り表面には出てこない潜在的な深層意識のことであり、私たちは良くも悪くも常に「潜在意識」によるコントロールを受けています

 収入が高い o r 低い、仕事ができる or できない、異性からモテる or モテない、などもすべて「潜在意識」のコントロールに左右されており、通常、「潜在意識」は「意識」の100倍とも2万倍とも力があると言われています。どんなに「収入をアップしたい」と願っても、「潜在意識」がそのことにOKを出さなければ叶わないものです。

 そこで多くの自己啓発書やビジネス本などでは、「潜在意識を活用することでなりたい自分になろう!」など掛け声のもと、いくつものノウハウが紹介されています。次のようなノウハウについては聞いたことのある人も少なくないでしょう。

・願いは紙に書けば叶う
 (その紙を封筒に入れて1年後に開封する、その紙を毎日見るなどバージョンは多数)
・アファメーション(宣言)することで願いは叶う
・コルクボードに願望に直結する写真やスケッチを貼っておくと叶う
・夢に日付をつける
・夢や願望を友達に話す(逆に絶対に話さない)  など

 こらのノウハウはいずれも「潜在意識」を活用した古典的な願望実現手法と言えます。当然、効果があるから受け継がれているのでしょうが、その一方で、実際に試したのだけど、なかなか思ったように願望が実現しない人も少なくないことでしょう。

 なぜか。その理由の一つとして「潜在意識」に対する「理解」の不足があげられます。実際、「潜在意識とはなんぞや?」と尋ねたとしても、それを明快に答えられる人は決して多くはありません。「見えない世界」、「氷山の下の部分」、「莫大なデータベース」などのような答えから、中には「宇宙の記憶」や「前世や守護霊からのメッセージ」のようなオカルトじみた答えまで返ってきます。

 もちろん一概に否定するつもりはありませんが、そのような漠然とした答えに留まっている限り、「潜在意識」のことをしっかりと「理解」することはできず、そうなると当然、「潜在意識」を「願望実現」に活用することも難しくなるでしょう。

 このセミナーで第一にお伝えせねばならないことが、まさに「潜在意識」についての「理解」です。例えば「なぜ、願望を紙に書くと叶うのか?」についても論理的(左脳的)に理解することが重要で、その上で初めて現実的に「願望」を実現することができるのです。

 詳しくはセミナーでお伝えしたいと思いますが、ここで「潜在意識」についてのいくつかの原則をお話させて頂きたいと思います。

1.「潜在意識」は安心・安全を求めている

 生まれたの赤ちゃんは、ある意味、「潜在意識の塊」であると言えます。赤ちゃんはしばらくのところ「言葉」を習得していませんので、常に「感覚」的に生きており、例えば「泣く」といった反応は、自らの「安心・安全」へを訴えるために出てくるものだと言えます(お腹がすいた、眠たい、オシメが濡れているなど)。

 そしてこの欲求は大人になっても続き、例えば苦手な人を目の前にした時、意図せずとも身体に緊張が走ることがあります。この緊張という反応は、目の前の苦手な人から身を守りたいという無意識の表れであり、その根底には潜在意識の安心・安全欲求があるのです。

2.「潜在意識」は「変化」を嫌う

 願望実現とはすなわち「変化」を意味します。しかし「変化」の先は未知であるため、そこには不安や恐怖が付きまといます。そこで潜在意識はその安心・安全欲求に従って、不安や恐怖、すなわち変化そのものを避けようとし、それが願望実現を妨げるのです。

 逆に言えば、変化の先の不安や恐怖を取り除くことができれば、スムーズに願望は実現することになります。
 

3.「潜在意識」は現状を維持する

 2の「変化」を嫌うことと重なりますが、潜在意識は放置しておけば、自然と元に戻る性質があります。それはホメオスタシス(恒常性)の働きになぞらえて説明することがありますが、動物の体温が自動調整されるように、潜在意識に関するあらゆる働きも自働的に維持されるようになっています。

 例えば、早起きできない、ダイエットしてもすぐに戻ってしまう、テストでよい点をとっても次のテストは悪い点で結局平均に落ち着いてしまう、収入が減りもしなければ増えもしない、など、あらゆる所作は一定の温度に保たれてしまいます。まさに潜在意識にコントロールされているのです。

 ただし、一度、この現状維持システムから解放されてしまえば、次は望ましい状態(または望ましくない状態)で維持され、最初の状態に戻ることはなくなります。年収300万円の人が、潜在意識のメカニズムを理解しながら、年収3000万円になってしまえば、その人は余程の努力をしない限り、年収300万円に戻ることはありません。

4.「潜在意識」は「筋肉」に宿る

 潜在意識はその「意識」という言葉の上で、しばしば心や精神に宿ると思われがちですが、結論から言うと、潜在意識が宿るもとは身体、つまり「筋肉」そのものにあります。例えば人前で話すが苦手な人は、その場面になると手から汗が出たり、呼吸が浅くなることがよくあります。

 そのような場面では、心でいかに指令を出したとしても(手に汗かくな、緊張するななど)、身体つまり筋肉の方が先に反応してしまい、自らコントロールすることが難しくなります。梅干を想像すると涎が出る、高いところに立つと身体が硬直する、苦手な人のことを考えると胃が痛くなるなど、思い当たることは多いと思います。

 ですので、潜在意識を活用するには、単に思うだけでなく、言葉や身体からのアプローチが有効となるのです。

5.「潜在意識」はドーパミンによって活用される

 人をやる気にさせたり、幸せな気分にさせたりする神経伝達物質としてドーパミンがあるのは、一般にも広く知られるところでしょう。通常、薬物などを使わずにドーパミンを分泌させるのは、意識的な所作では難しいとされるため、ここでも潜在意識の活用が重要となってきます。

 願望を実現させる上で最も重要な働きは「やる気(意欲、モチベーション、信念、覚悟)」です。潜在意識の現状維持システムを克服するにも、「やる気」が何より重要であり、それによって「変化」に対するブレーキを破り、願望を実現させるのです。

 ドーパミンが「やる気」を引き出し、それが願望を実現する。つまり願望実現において最も重要なことは、いかにドーパミンを分泌させるかにかかっていると言えるでしょう。

 以上、1から5まで「潜在意識」の原則について簡単に説明させて頂きましたが、セミナーではこのような「潜在意識」の原則を具体的な願望実現プロセスに組み込み、誰もが「実現体質」になることを目指すものです。そこでセミナーに先だって、そのプロセスについて簡単にご紹介したいと思います。



1.ドーパミン(やる気の元)を出すにはまずは具体的な願望

 世の中には、世界平和、差別のない世界、飢えと貧困のない世界、誰もが正当な教育を受けられる世界の実現など、一生をかけて挑む価値のある、大きな願望を持っている人がいます。マハトマ・ガンジーしかり、マザー・テレサしかり。

 もちろん私たちも世界平和を望む気持ちは変わりません。しかし、現実的には世界平和よりもまずは「個人の平和」を優先させる人が多く、ある意味、それが真っ当であるとも言えます。実際、「世界平和」と聞いてどの程度のワクワク感が出てくるでしょうか。それよりも恋人のデートや美味しいものを食べること、いい車に乗ること、旅行に行くことなどの方が素直にワクワクするのではないでしょうか。

 この「ワクワク感」こそがドーパミンの元となるものです。ですので、最初はいかにワクワクする願望を持つかが重要です。そのためにはより具体的なものである方が効果的です。

 例えば「結婚」という願望を持ったとします。しかし、それではまだ抽象的。例えばどんな性格、どんな容姿、どんな仕事、どんな趣味など、より具体的にイメージした方がワクワク感は大きくなるのではないでしょうか。以下の図を見てください。

「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ

 ここでは最も上にくる(抽象度の高い)願望として「幸せ」があります。しかし「幸せ」だけだと、漠然とし過ぎて「ワクワク感」は低いでしょう。そこで「結婚」、「収入」、「趣味」とレベルを下げてみます。ここでは「結婚」を例にとりたいと思いますが、一言に「結婚」と言っても、様々な要素がからんできますし、「結婚」によって必ずしも幸せになるとも限りません。

 上の図で言えば、「赤枠」がポジティブな感情であり、「青枠」がネガティブな感情となります。仮に「結婚」を一つの願望とした場合、もしもその人の潜在意識にネガティブな感情があれば、自ずとその願望にブレーキをかけてしまいます(ネガティブな感情は過去の体験・経験において蓄積されている)。それを避けるために、さらに「素敵な人と結婚」にまでレベルを下げる必要があります。

 しかし、結婚当初は素敵だと思ったけど、結婚後はどうなるかわからないなどのネガティブな感情が残っていれば、それもまた自ずとブレーキになってしまうのです。そこでさらにレベルを下げてみます。それが左下の赤枠です。ここで「(配偶者が)仕事が終わったら家に帰って家族団らんを楽しんでくれる」という願望にフォーカスしてみます。これならばさほどネガティブな感情は入ってこずに、かなりワクワクするのではないでしょうか。

 ですが、「結婚」に対するワクワク感をさらに膨らませるために、さらにレベルを下げた願望を掲げてみるとよいでしょう。例えば「日曜日には3ナンバーの大きなワゴン車で、主人と子どもたち3人とキャンプに行って、テントの中で5人で並んで寝る」など。これはおよそ「妄想」だと言われたとしても、ワクワク感を勝ち取ったもの勝ちなのです。

 矢沢永吉という日本代表するロックシンガーがいますが、彼は今、最もCMのギャラの高いタレントだと言われています。その矢沢の若い日、世に名前が知られて間もない頃、初めて受けたインタビューで次のように答えています。

「矢沢さんはどこまで目指しているのですか?」

「10メートル先のタバコ屋までキャデラックに乗ってハイライト一個買えるくらいまで」

 まさしく「矢沢語録」と呼べるカッコよすぎるフレーズですが、単純に「紅白に出る」とか「レコードを100万枚売り上げる」などの願望よりも、より具体的で、しかも聞いている私たちでさえもワクワクするようなフレーズではないでしょうか。矢沢がその後、本当にキャデラックでハイライトを買いに行ったかは不明ですが、やろうと思えば当然できる範囲にきています。 

 このように同じ「願望」であったとしても、まずはより具体的でイメージできるものにする必要があり、NLPではそれを「VAK(視覚・聴覚・体感覚)を総動員したイメージング」と呼んでいます。そこまでのイメージングができると、実際の願望の着地点はともかく、願望を実現させるために必要なワクワク感、つまり十分なドーパミンが放出されるのです。

2.具体的な願望を時系列的にマッピングする

 具体的な願望がいくつか出てきたところで(妄想、ハッタリ、ホラでOK)、それらをさらに絞り込むとともに、絞り込んだ願望に日付をつけていきます。日付をつけることのメリットは、具体的な願望が、さらに目に見える形で潜在意識に入っていくところにあります。

 その際、「タイムライン」というNLPの代表的なスキルを用いて、それぞれの時期に、各々の願望をマッピング(位置づけ)していきます。その際、VAK(視覚・聴覚・体感覚)によるイメージングを最大限に高める「アンカー」を注入して、その実現性をより一層高めていくワーク行います。

「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ

 VAKとは、真言密教における「身口意(しんくい)」に相当すると考えられます。つまり、

V(視覚) =意(目標・イメージ)
A(聴覚) =口(言葉)
K(体感覚)=身(身体の使い方)

となります。真言密教における「願望実現の極意」もまた「身口意」を合一させるところにあるため、ここに東洋思想と西洋科学のクロスオーバーが見られるのです。

 NLPでは、VAK(つまり身口意)によるイメージングを「強烈なイメージング」と言い、それによって最も効果的に「潜在意識」に落とし込むことが可能となります。

3.最後の仕上げ ~目標設定から物語設定へ~ 

 これまでのプロセスにおいて、それぞれの「願望」が「潜在意識」へと落とし込まれます。しかし、先ほど申し上げた通り、「潜在意識」には現状維持メカニズムがあるため、日数が経つにつれて元に戻ってしまうものです。

 そこで潜在意識の現状維持メカニズムに引き戻されないために、ある「日数」が必要となります。それが

「21日間の魔法」

です。リンダ・ローズ博士によると、

「21日間という数字には驚くほどのパワーがあるのです。どうやら21日という数は、永続的な変化を引き起こすプログラミングを潜在意識がしっかりと受け入れるまでに必要な日数として、前もって決められていた数のようなのです(「あなたの人生を変える催眠療法(雷韻出版)」より)」

である通り、「21日間」には驚くべき神秘が隠されているようです。

 そこで最後の仕上げとして、時系列ごとにマッピングした「願望」を一遍の「物語(ストーリー)」にまとめ上げます(A4一枚)。

 それから21日間、その「物語」を毎日読むことを続けることで、その「願望」は確実に「潜在意識」へと定着してきます。さらにそれから先は79日間、単に「物語」に目を通すだけで大丈夫です(合計100日間)。

 その間に、人生がガラガラと変わっていくことを体感できることでしょう

 最後に蛇足になるかもしれませんが、私自身、このようなワークをこれまで3回やったことがあります。いずれも参加したセミナーでのこと。

 最初は私がまだサラリーマン時代の2003年。Tさんという講師のセミナーを受けた時、そこで生まれて初めて「目標設定」をやってみました。ただ、ただ人生を変えたい一心で。その翌年、会社を退職し、改めて自分の人生を歩み始めることができました。

 二回目は2006年のNLPセミナーにて、10年後の未来像についてプレゼンをさせてもらいました。10年後、私はベストセラー作家として講演会をしているというシーンです。もちろんまだ10年は経っていませんが、2009年に本を出版したことによって、確実にその未来に向かって進んでいます。

 三回目は2008年で、NLPをベースとした願望実現セミナー。そこでも本の出版は一番の目標であり、「出版→増刷→研修・講演依頼を頂く」という物語を作成しました。そして今、それはまったくの現実になっています。

 つまり「目標設定」、さらにこのセミナーでまとめあげる「物語設定」は、人生を突き動かすにおいて強烈なエネルギーをもたらすものなのです。

 私たちは潜在意識の働きによって、絶えず「現状」へと引き戻される誘惑を受けています。そのような誘惑に負けずに、自分の望むべき人生、そして真に自分らしい人生を創造するには、本セミナーのような「儀式」が必ず必要となるのです。

 もしも今、真に自分らしい人生を歩んで行くんだという「決意」がある人は、ぜひ、このセミナーにご参加ください。

 人生における大きな転換点になることを約束します。

◆セミナーの流れ◆

・自己紹介
・「潜在意識」についての説明
・簡単なコミュニケーションワーク
・願望実現に直結するアンカリング
・本当の「願望」を洗い出す
・願望を時系列ごとにマッピングする
・潜在意識にインプットするための最後の仕上げ
・フィナーレ
・希望者のみ懇親会

◆セミナー参加者の声◆



■会場・時間・参加費について

○10月16日(土) 開場:9:30、開始:10:00~終了17:30(延長の可能性あり)

 場所:新大阪丸ビル本館会議室A405

    〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1丁目18番5号
    http://www.japan-life.co.jp/jp/conference/map.html

○10月17日(日) 開場:9:30、開始:10:00~終了17:30(延長の可能性あり)

 場所:名古屋会議室TAIYOH新栄店

     〒460-0007 名古屋市中区新栄一丁目12-26 TAIYOHビル6階
     http://www.nagoyakaigishitsu.com/nagoyakaigishitsu/shisetsu.php?sid=00002

 参加費:19,000円(当日20,000円) ※再受講:10,000円、再々受講5,000円

 定員:20名

※再受講(再々受講)について

本セミナーの再受講者には再受講料金を適用させて頂きますので(内容は前回と異なりますが重なる部分もございます)、以下の料金を指定口座にお振込みください。なお、再受講者には「特典1:コーチング」は付属されませんことご了承ください。ご不明な点はお問合わせください。

再受講の方:10,000円、再々受講方:5,000円

(再受講対象者は2009年9月の大阪セミナー、10月・11月の東京セミナー、11月の沖縄セミナー、12月の札幌セミナー、2010年4月の大阪セミナー、2010年6月の東京セミナー、2010年7月の東京セミナーに参加された方に限らせて頂きます)

<セミナーのお申込みはこちら>

※セミナー終了後は希望者で懇親会を予定しています

※本セミナーでは、参加者同士の交流を歓迎いたしますが、種類を問わず勧誘目的での参加、ならびに強引な販売は一切お断りしております。
※セミナーでは参加者相互のコミュニケーションを重視し、場合によっては心の内側に触れる内容もございます。そのため、現在又は過去半年以内に精神科・心療内科に通院していた、現在又は過去半年以内に精神安定剤・抗うつ剤などを服用していたという方は、万一のことを考慮の上、参加をご遠慮頂きます。

<キャンセル料について>
本セミナーは事前振込の場合、料金は19,000円となりますが、お振込後にキャンセルなさった場合、7日前まではキャンセル料として300円を頂きます(返金は18,700円)。前7日以降前日までのキャンセルの場合、半額をキャンセル料として頂きます。当日のキャンセルにつきましては、全額をキャンセル料として頂きます。


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