「〈からだ〉の声を聞きなさい – あなたの中のスピリチュアルな友人」リズ ブルボー著

個人的にバイブルとなる本のうちの一冊。潜在意識や超意識について左脳的にも理解できる。実は「超意識」について書かれている本はさほど多くないが(潜在意識に比べて)、私自身が「超意識」への理解を深めた後に本書を読んだところ、ほとんど見解が一致していることを喜んだものだ。

まず願望を実現するには「潜在意識」に任せるとよい。タクシーの運転手に行き先を告げれば、道順はどうであれ目的地連れて行ってくれる。それと同じことだ。しかしその願望が自分にとって必ずしもいいものとは限らない。その時は「超意識」に尋ねるようにすれば間違いは生じない。

本書に書かれてあることはないが、こんな話を聞いたことがある。タクシーの運転手に目的地を告げるように、ある一定の収入について潜在意識に任せることにした。そしてその額面通りの収入が手に入ったのだが、それと引き換えに愛車を失った人の話だ。つまり保険金という形でその収入を手にしたのであり、それは必ずしも喜べる形ではないだろう。しかし「超意識」は願望に対してもしかるべきメッセージを授けてくれる。

そして本書で特に興味深いのが後半である。フィジカルボディの話を聞くことがテーマとなっており、例えばすべての「病気」には意味があり、感謝の対象であることを主張する。

例えば「喉の痛み」は「表現することへの恐れ」というメッセージとつながっているそうだ。すべてが一対一の対応で正しいかはわからないが、それぞれの部位の異常に対しては、それぞれの精神的原因が関与しているという指摘は興味深い。からだは何でも知っているのである。

とにかく示唆に富む一冊であり、何度も何度も読む価値がある永遠のバイブルとなるかもしれない。

≫人気ブログランキング(起業・独立部門)≪

〈からだ〉の声を聞きなさい – あなたの中のスピリチュアルな友人/リズ ブルボー

¥1,575

Amazon.co.jp



人生を変える100日ブログ :64日目


カテゴリー: |―願望実現・自己啓発 | 「〈からだ〉の声を聞きなさい – あなたの中のスピリチュアルな友人」リズ ブルボー著 はコメントを受け付けていません

【10月16・17日:大阪・名古屋】願望実現1dayNLPセミナー(spiritual NLP)

本文は10月16日・17日に大阪・名古屋で開催されます「願望実現1dayNLPセミナー」の内容を紹介するものです。同内容を7月に東京で行いましたが、それ以降、様々な気づきと私自身のスキルアップを図ることができたため、前回よりバージョンアップしてお届けする予定です。もちろん「願望実現」という着地点は変わりませんが、アプローチとしてよりスピリチュアルな内容になろうかと思います。変更前のフライヤーはこちら より。

<セミナーのお申込みはこちら>

 なぜ「スピリチュアル」を理解すると、「願望実現」のスピードが加速するのか? 

 これが本セミナーにおける基本的な命題であり、それによって「願望実現」を加速させる「スピリチュアル」を理解・体得すること大きな目的となっています。

 NLPの創設者の一人であるロバート・ディルツ氏が開発したニューロ・ロジカル・レベルによると、上位レベルは下位レベルに対して絶対的な影響を与えるとされます(その逆は必ずしもそうではない)。

 例えば「ピアノがある」という「環境」にあるからと言って、その人がピアニストとは限りませんが、その人がピアニストだという「アイデンティティ」を持っていると、ピアノがある環境、ピアノを弾く行動、ピアノが弾ける能力が身についていることを意味します。

 これは「願望実現」でも同じことが言え、特定の「願望」が上位レベル(信念・価値観、アイデンティティ、スピリチュアル)において固定されていたら、その願望は特別な努力もなく実現するようになります。

「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ

 例えば私自身で言うと、2005年に会社を辞めて独立したわけですが、その当時は何ができるともわからず、完全に暗中模索の状態でした。しかし、結果的には今、こうやってフリーランスとして家族を養うことができているし、セミナー講師や自著の出版など、思ったことが次々と実現している状況です。

 今回のセミナーでは、ニューロ・ロジカル・レベルにおける「上位レベル」にフォーカスし、まさに「願望実現」に直結する「スピリチュアリティ」をマスターすることが目的となります。

 

■セミナーの内容

1.潜在意識に対する理解と活用方法

 自己啓発や願望実現の本やセミナーで頻繁に登場する「潜在意識」という概念ですが、その多くは肝心な説明が欠落していることで、大きな誤解が生じているケースがしばしば見られます。

 それは「潜在意識は身体である、潜在意識は筋肉に宿る」という事実です。

 例えば苦手意識は潜在意識にプログラミングされたものですが、実際に苦手なものに対置した時、一番に反応するのは思考ではなく、身体的な無意識の反応ではないでしょうか。この理解がないと、ありきたりなイメージングやアファメーションに終始してしまい、願望が潜在意識へとスムーズに浸透できなくなります。

 本セミナーでは、「潜在意識=身体」と理解したうえで、身体的アプローチから「願望実現」の本質に迫ります。

2.願望実現に直結する瞑想法

 「瞑想」の最大の効用は何だと思いますか。それは実は「リラックス」なのです。そして「究極のリラックス」とはすべての身体反応が停止することを意味します。

 それはもちろん心臓が止まるとか、呼吸をしなくなるようなことではありません。例えば、苦手なものの前に立つと、無意識的に身体のどこかが反応してしまいます。それは表情だったり呼吸だったり。その無意識的な反応は自ずと「身体」をこわばらせ、リラックスの妨げとなってしまいます

 NLPでは「無意識的な身体反応」のことを「アンカリング」と呼んでいます。パブロフの犬の実験を思い出せばわかる通り、私たちの身体は、特定の入力によって特定の反応が呼び起こされるようになっています。

 「瞑想」の働きとは、まさに「アンカリング」の機能を停止させることであり、それによって「願望実現」の妨げとなっている「反応」をクレンジング(浄化・除去)することができるのです。そして「本当の自分」とは、これらの「アンカリング」を除去したところに現われます

 本セミナーはNLP的なアプローチから「瞑想」を取り入れ、あらゆる「アンカリング」から自由になるコツを体得します。

3.「内的世界(内部表現)」の書き換え方

 私たちの「現実」は、すべて私たちの「内的世界(内部表現)」の反映に過ぎません。つまり「できる」という思い込みも一種の「内的世界」であり、それが「現実」に反映されることで、実際に「できる」ようになるものです。

 例えば十分な収入を得たいという「願望」があったとします。ですが「月収30万円」なら許容できても、「月収100万円」に対しては「無理」という「内的世界」を持っていたら、その人の月収は30万円でストップしてしまいます。

 では、どうすれば月収の上限を突破できるのでしょうか。それがまさに「内的世界」の書き換えとなります。ただ、単純なイメージングやアファメーションでは「内的世界」を書き換えることはできません。

 その際に重要なのが、「内的世界」という「箱」から飛び出ることなのです。人は「内的世界」の内部から「内的世界」を変えることはできませんが、その外側に立つことで、簡単に変えることが可能となります。

 NLPではそれを「デソシエーション」と言いますが、本セミナーでは「スプーン曲げ」を題材として、究極のデソシエーションをマスターしたいと考えています。

 
4.願望実現に直結するプライミング方法

 「プライミング」とは苫米地英人氏によって独特な意味づけがされた言葉であり、「願望実現」に対するモチベーションのことを言います。
 
 人はどうすれば「やる気」になるのか。その秘訣は「ドーパミン」にあります。脳内からドーパミンが放出されている時、人は俄然とやる気になるもの。

 では、どうすればドーパミンが出るようになるのか。言うまでもなく単純なイメージングやアファメーションでは不十分です。ドーパミンを最大化するには、その「沸点」に着目することが重要。

 本セミナーではNLPのタイムラインを応用したワークによって、ドーパミンの「沸点」に立つ瞬間を味わって頂きたいと考えています。

 
5.ハイヤーセルフ(ガイド)とつながる方法

 しばしばスピリチュアルな世界では、次元を超越したハイヤーセルフ(ガイド)の存在がクローズアップされます。正直なところ、本当の意味での「願望実現」を果たすためには、ハイヤーセルフの声を聞かずしては不可能だと実感しています。

 通常、ハイヤーセルフの声は「直感」や「シンクロニシティ」を通じて誰にでも聞かれるものですが、問題はそれがハイヤーセルフの声だと気が付かないことと(又は自信が持てない)、必要に応じてハイヤーセルフの声を自由に聞くことができない点にあります。

 しかし、これもあるコツを理解すれば、瞬時にしてハイヤーセルフとつながることが可能になります。その秘訣として「究極のリラックス」があります。私たちの意識構造は、

「意識(顕在意識)」-「無意識(潜在意識)」-「超意識」

の三層から成り立っており、ハイヤーセルフは「超意識」に位置します。この三層はニューロ・ロジカル・レベルにおける、

「意識:環境・行動・能力」-「無意識:信念価値観・アイデンティティ」-「超意識:スピリチュアル」

へとマッピングすることが可能であり、ハイヤーセルフとは、まさに「無意識」から「本当の自分」を突き抜けた、「超意識」に位置するものなのです。

 ここで、「ハイヤーセルフ」とは「本当の自分」でもあり、「無意識」でもあり、そして「意識」でもあるはずにも関わらず、私たちの通常の状態では「意識」と「超意識(ハイヤーセルフ)」との連絡が必ずしもスムーズでない現状にあります。

 その妨げとなっているのが「無意識(潜在意識)」の存在に他なりません。潜在意識は良くも悪くも、安心・安全を守ろうとします。そして潜在意識が最も敵視するのが「変化」であり、それはまさに安心・安全を脅かす原因となるものだからです。

 しかし、「願望実現」といわゆる「変化」は切っても切り離すことができず、「変化」を受け入れることが「願望実現」の胆でもあります。

 では、どうすれば「潜在意識」は「変化」を受け入れることができるのか。それが本セミナーで示す「究極のリラックス」なのです。そして「究極のリラックス」とは「潜在意識(身体的なアンカリング)」の機能を停止させることであり、セミナーでは実際に「潜在意識がダウンした状態(Know Nothing State)」を意図的に作り出すワークを通して、ハイヤーセルフからのメッセージを受け取りたいと考えています。

※実際のセミナーではこちらのコンテンツ をミックスする形で進行しますので、事前に目をお通しください

■会場・時間・参加費について

○10月16日(土) 開場:9:30、開始:10:00~終了17:30(延長の可能性あり)

 場所:新大阪丸ビル本館会議室A405

    〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1丁目18番5号
    http://www.japan-life.co.jp/jp/conference/map.html

○10月17日(日) 開場:9:30、開始:10:00~終了17:30(延長の可能性あり)

 場所:名古屋会議室TAIYOH新栄店

     〒460-0007 名古屋市中区新栄一丁目12-26 TAIYOHビル6階
     http://www.nagoyakaigishitsu.com/nagoyakaigishitsu/shisetsu.php?sid=00002

 参加費:19,000円(当日20,000円) ※再受講:10,000円、再々受講5,000円

 定員:20名

※再受講(再々受講)について

本セミナーの再受講者には再受講料金を適用させて頂きますので(内容は前回と異なりますが重なる部分もございます)、以下の料金を指定口座にお振込みください。なお、再受講者には「特典1:コーチング」は付属されませんことご了承ください。ご不明な点はお問合わせください。

再受講の方:10,000円、再々受講方:5,000円

(再受講対象者は2009年9月の大阪セミナー、10月・11月の東京セミナー、11月の沖縄セミナー、12月の札幌セミナー、2010年4月の大阪セミナー、2010年6月の東京セミナー、2010年7月の東京セミナーに参加された方に限らせて頂きます)

<セミナーのお申込みはこちら>

※セミナー終了後は希望者で懇親会を予定しています

※本セミナーでは、参加者同士の交流を歓迎いたしますが、種類を問わず勧誘目的での参加、ならびに強引な販売は一切お断りしております。
※セミナーでは参加者相互のコミュニケーションを重視し、場合によっては心の内側に触れる内容もございます。そのため、現在又は過去半年以内に精神科・心療内科に通院していた、現在又は過去半年以内に精神安定剤・抗うつ剤などを服用していたという方は、万一のことを考慮の上、参加をご遠慮頂きます。

<キャンセル料について>
本セミナーは事前振込の場合、料金は19,000円となりますが、お振込後にキャンセルなさった場合、7日前まではキャンセル料として300円を頂きます(返金は18,700円)。前7日以降前日までのキャンセルの場合、半額をキャンセル料として頂きます。当日のキャンセルにつきましては、全額をキャンセル料として頂きます。


カテゴリー: |―過去のセミナー・講演 | 【10月16・17日:大阪・名古屋】願望実現1dayNLPセミナー(spiritual NLP) はコメントを受け付けていません

「「き・く・あ」の実践―今すぐ幸せになれる方法」小林正観著

「き・く・あ」とは著者の造語であり「競わない・比べない・争わない」の略である。その3つを実践しているだけで、人は幸せになれると主張する。様々な逸話を紹介しながら、「き・く・あ」の価値を説明していく。相変わらず不思議なエピソードも多いが、素直に読んでいくといいことがありそうだ。

面白かったのが「ウサギとカメ」の創作。この話は油断大敵やコツコツ努力することの大切さを教訓として語らしめているのであるが、著者はその続編を創作する。もう一度勝負した結果、ウサギの圧勝だがカメは嬉しそう。自己ベストを出せたからだと言う。その後はウサギも自己ベストを出す。そして今度はカメが友達と一緒にゴールして嬉しそう。ウサギも同じようにして嬉しそう。最後はウサギもカメも一緒にゴールして、競わないことの楽しさを知る話。

小学校の徒競争で一緒に手をつないでゴールすることの是非が問われることがあったが、この話と何か関係があるのか。それはそれで方便として納得できる部分もあるので良しとする。

それから、人はほめられたくて生きている話。本物芸術作品が人々を魅了するのは、それらが多くの称賛を浴び続けてきたからだと言う。同じように人間もほめられると元気になるし、なんと植物状態の青年が両親からほめられ続けていたら、半年後に目を覚まして元気になって退院したなど、ウソのような話まであるようだ。

逆に悪口を言うと、人は離れていく。当たり前の話であるが、胸に突き刺さる。また「うれしい、楽しい、幸せ、愛している、大好き、ありがとう、ツイてる」と言う言葉を3千回言うだけで、何をやっても治らなかった長年のウツが治ったなどの話もある。言葉の威力だ。

また、余命3カ月と言われた人が、120人から1分間、「ありがとう」とシャワーを浴びせ続けた結果、その直後の検診が癌細胞がすべて消えていたなどの奇跡を紹介する。正観さんらしい、奇跡エピソードがたくさん。確かに読むだけでなんとなく元気にはなってくる。

≫人気ブログランキング(起業・独立部門)≪

「き・く・あ」の実践―今すぐ幸せになれる方法/小林 正観

¥1,575

Amazon.co.jp



人生を変える100日ブログ :63日目


カテゴリー: |―人生哲学 | 「「き・く・あ」の実践―今すぐ幸せになれる方法」小林正観著 はコメントを受け付けていません

「劇画・オバQ」藤子F不二雄著

「ドラえもん」の作者である藤子F不二雄の「短編」はどれも衝撃的だ。「ドラえもん」や「パーマン」がいかにも少年少女向け(・・・とは限らない話もあるが)のマンガであるのに対し、「短編」は完全に大人がターゲットになっていると言えよう。

氏の代表的短編である「ミノタウロスの皿」が収録されている短編集の中にこれがあった。大学時代に初めて読んでショックを禁じえなかった作品。「劇画・オバQ」である。「オバQ」の後日談的な話ではあるが、実質上の最終回、それもこれ以上の終わり方がない、ほぼ絶望的な最終回である。

テーマは「大人になること」であろうが、まさに「大人」の視点から読むと、身につまされる話なのである。あらすじもそらで覚えている。

Qちゃんが居候していた正ちゃんのいる街に、何十年振りかに突然姿を現す。正ちゃんはサラリーマンで結婚もしている。再会を懐かしみ、Qちゃんはしばらく正ちゃんの家に泊まることになる。当然、ご飯を何杯を食べる大食らい。家計が大変だと奥さんが訝しく思うのも現実的な話だ。

その後、正ちゃんの幼馴染と次々と会っていき、昔を懐かしんで同窓会をすることに。しかし、一人だけ姿が見えない。天才「ハカセ」である。他のメンバーはそれぞれ堅実な仕事に就いてるが、ハカセだけは夢を追って危な気な事業を始めようとしている。他のメンバーは何度も誘われたが、当然、断ってきた。

間もなく完全にハゲ上がったハカセが登場し盛り上がる。宴もたけなわの時、突然、一枚の旗を取りだす。それは、かつて子ども時代に「王国」を作ろうと一致団結したシンボルとしての旗だった。

「僕たちもあんな時代があった・・・」とそれぞれが昔を回想した時、ハカセがドンと机を叩く。「そこだ!」と。

つまり自分たち大人は子どもの頃持っていた夢を一つ一つ失ってはきていまいか。あの時の心を取り戻そう!と再び「旗」の元に集うのである。

翌朝、二日酔いの正ちゃんに、Qちゃんが詰めよる。「奥さんに会社を辞めると言ったのか?」、と。「ああ、そうか」と浮かない顔で奥さんに近づいた時、そっと耳打ちされる。

「子どもができた」、と。喜び勇んで会社に走り出す正ちゃんだが、その時に、Qちゃんが最後に言ったセリフが胸に突き刺さる。

「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ

空に舞う「旗」がまさに子どもと大人の決別の証ではあるまいか。あまりにも「現実的」な終幕である。これが「現実」なのである。

≫人気ブログランキング(起業・独立部門)≪

ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)/藤子・F・不二雄

¥590

Amazon.co.jp



人生を変える100日ブログ :62日目


カテゴリー: |―未来・歴史 | 「劇画・オバQ」藤子F不二雄著 はコメントを受け付けていません

「スピリチュアルにハマる人、ハマらない人」香山リカ著

自分の前世に関する相談が出てきて唖然とする。精神科医なのだから前世がわかって当然。精神科医の香山氏はこれを単なるいちクライアントの特殊な事例と見るのではなく、スピリチュアルブームという名の社会現象として危機感を抱いている。

この手の論調は様々な評論家や著述家が行ってきたため、とりたてて新しい視点があるわけではないが、後半分は興味深く読むことができた。

スピリチュアルが流行るその根底になるのは、個々人の徹底した「利己主義」であるとのパラドクスに見ている。そしてブームの中心となる人物が言うまでもなく江原啓之である。

そもそもスピリチュアルはブームになる以前か存在した。新興宗教を含む既存宗教がそうである。しかしスピリチュアルにハマった多くの人は、スピリチュアルと宗教を切り離して考えている。つまり「スピリチュアルは優しい」が「宗教は怖い」からである。

それは執拗な宗教勧誘や、オウムやイスラム原理主義などのテロ行為と結びついているのだろうが、実際、スピリチュアルとオウムとはその本質は同じであり、地続きであると明言する。つまりオウムとて「かけがえのない私」の発見や魂の救済を目的とする上で、スピリチュアルと何ら変わりないと言う。

ただ、現在のスピリチュアルはもっともっと軽々しいものであり、その関心の方向性は「自分の趣味」にしかない。例えば著書は何百万部も売り上げ、毎回、かなりの高視聴率を稼ぎ、「日本で一番会いたい人」の一人である江原氏が「靖国ノー」と叫んだところで、何の問題にもならなった事実を指摘する。

要するにスピリチュアルブームを支えている「ハマる人たち」の関心は自分のオーラの色であり前世であり恋愛の行く末にしかない。所詮そんなものだと冷めたメッセージを受け取った。

≫人気ブログランキング(起業・独立部門)≪

スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書)/香山 リカ

¥756

Amazon.co.jp



人生を変える100日ブログ :61日目


カテゴリー: |―生活一般 | 1件のコメント