独立奮闘記(6) ~営業の神様・加賀田晃~ (2005)

とにかくはまった。

初日分は夢中で見て、講師の名前さえ分からないくらい。

その時のリアルタイムな興奮の記事が「宇宙となかよし 」のこれです。

すごいDVDを入手した! 2005.9.25


すごいDVDは本当にすごい 2005.9.27

2枚目を見た辺りから、ようやくその講師の名前を知ります。

その名も、営業の神様、

加賀田晃

一般的な知名度は皆無と言っていいでしょう。

むしろそのお弟子さんの方が有名なくらいで、加賀田式セールスの全貌を明かした、

大友義隆著「必ず売るための『究極の説得』の秘密-加賀田式セールスの極意を公開する」

などが知られています。

とにかく毎日欠かさず見て、そしてDVDで言われている通りのことを実践。

今まで社員研修など受けたことがなかったので、本当に新入社員になったつもりで、「おはようございます」の言い方から、お辞儀の仕方、ドアの開け閉め、服装、話し方、名刺の渡し方まで、何から何まで何度も反復練習します。

DVDの内容は、一枚目が「哲学編」、二枚目が「礼儀編」、そして三枚目が「セオリー編」でこれが圧巻でした。四枚目は「セオリー編」の続きで「必要性」について何度もロールプレイします。

とにかく何度も見ました。

一枚のDVDにしてみると、間違いなく「人生で最も見たDVD」であり、その記録は今もまだ更新中でしょう。

そしていよいよアポをこなします。

「人脈ネット」による確度の低いアポです。

それがなんと、立て続けに初対面で3連続で成約が決まったのです。

すなわち、アプローチからクロージングまでの一貫した流れが、初対面において見事に成立したのです。

加賀田式セールス、、、そのすごさを垣間見て一番驚いたのは、他ならぬ私自身でした。

しかし、今振り返ってみると、DVDで実習したことを必ずしも忠実に再現したわけではありませんでした。

では、何が功をこうしたのか。

それは他でもない、これで大丈夫だという「思い込み」であり、すなわち「信念」そのものだったのです。

もしもこの通りにやれば、オレは金に困ることはない!

このセオリーを身に付けたオレは無敵だ!

なんでもこい!

その気迫がおそらく3連続成約につながったのではないかと思います。

この時まさに、人生を左右するのは「思い込み」であり、「信念が人生を創る」ことを身をもって体感したのです!

オレは絶対に雇われない!

自分らしい、自分だけの人生を歩むんだ!

何があっても大丈夫だ!

この思い、つまり「信念」こそが人生を創るのです!

そしてネットワークビジネスでの成功を目指すのですが、それは最終的に決別する運命にありました。

しかし、加賀田DVDと出会ったその翌月の10月に、最初の奇跡が起こったのです。

つまり、独立奮闘記の初期を支える、アレが突然とやって来たのです。

その話は次回の奮闘記にて(アメンバー限定記事となります)。


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独立奮闘記(5) ~すごいDVDが手に入る!~ (2005)

その頃、私はブログ「宇宙となかよし 」を一年ばかり書いていました。

一日のアクセスは100前後。

それでもすでにコアな読者さんがおり、なぜか交流も活発でした(メールやミクシィで)。

一応、アフィリエイトも仕掛けようと、「A8」なるアフィリサービスに登録。

ただ、それだけ。

とにかくその時の私のやることは「SQ」を広げること。

一応、頑張っただけ、最初に払った参加費だけは回収できたものの、生活のベースにはなりません。

そんな時、「SQ」のセミナー講師の一人であったブライアン・トレーシーが気になり、何気なくグーグルで検索してみます。

その時、ヒットしたのが「ブライアン・トレーシーで自己啓発」みたいなタイトルのブログでした。

そこで直感したのが、この人に「SQ」を勧めたら登録してくれるのでは、、、ということ。

ちょうど見た記事が池口恵観さんという、真言密教のお坊さんの記事でした。

池口さんは、お坊さんながら、自己啓発系の本も多数書いており、そのブログでは池口さんの本を紹介していました。

その時、私も滝行をやっていたので、真言密教は無関係ではありません。

とりあえず池口さんの切り口からいきなりメールを送ります。そのついでに「SQ」の紹介。

今思うと強引な展開だったと思いますが、その方は妙に好意的に受け止めてくれたのです。

メールでやり取りすること数回、その方は東京に住んでいたのですが、地元の福岡に戻って保険代理店などの仕事で起業するのだとか。

「だったら、お会いしましょう!」ってことで、とあるセミナーに誘うついでに、会うことになりました。

写真でちらっと見るだけで、お互い初対面には違いありません。

セミナーが終了してわかったのですが、その間、隣同士に座っていたのです。

その後、喫茶店のアフターで意気投合。「SQ」にも登録してくれました。

そんな感じでその方との付き合いが始まったのですが、ある日、「石田さんに合うんじゃないか・・・」ということで、4枚のDVDを貸してくれました。

と言うか、その前にその方のブログで、「セールスのDVDを見たけど、この通りにやったらいけそうな気がする」みたいなことが書かれてあったのです。

一応、そこに食いつくと、「石田さんに合うと思いますよ」と言うことで、貸してもらったのです。

正直、最初はまったく期待していませんでした。

ある日、いつものようにブログを更新して、何気なくそのDVDをパソコンに入れてみたのです。

するとホームビデオで撮影しただけの劣悪な画像。

画面の中のホワイトボードの字も見えないし、おまけに音声は片方からしか聞こえない。

「なんじゃ、こりゃ」

ってのが最初の印象でした。

それはある会社のセールス研修をプライベートに撮影したものが、勝手に出回った、言わば海賊版だったので、音も画像も劣悪だったわけです。

ただ、研修の前説で、その会社の社員の一人が、この研修を受けて契約率が数倍になったとか、この通りにやれば必ず売れるとか、すごそうな説明をしていたので、それも気になって一応見ることにしました。

間もなく研修が始まります。

「営業の神様」などと言われるので、さぞかっこいい人だろうと想像していたら、なにやらスキンヘッドの中年のオジサンが登場します。

再び、

「なんじゃ、こりゃ」

です。

しかし、その講師の言葉に引き込まれるのにさほど時間はかかりませんでした。

4枚のDVDは研修4日分で、一枚6時間程度の研修が収録されています。

夜の11時過ぎにその一枚目(初日分)を見始めたのですが、気がつけば外は明るくなろうとしていました。

つまり、徹夜でぶっ続けで見入ってしまったのです。

そして、感動、感動、感動の嵐!

その一枚目を見終わった時、突然、目の前が明るくなりました。

それは日の出の演出と共に。

この通りにやれば、オレはもう、金に困ることはない!


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独立奮闘記(4) ~どんどん金がなくなる!~ (2005)

誘ってくれた友人とはギクシャクし、私は私で「人脈ネット」でアポをとり続け、飛び込み営業にも出かけます(これはすぐにやめ)。

その時の中心は「人脈ネット」であり、とにかくいろんな人と会い続けます。

その「人脈ネット」のシステムは確か月に3人まで無料、20人で5,000円とかだったと思いますが、正確な数字は覚えていません。

私は当然、有料のサービスを選択し、とにかくアポをとり続けます。

私はそれまで、ネットワークビジネスなんて知らずに、高校時代の同級生からアムウ〇イって「ネズミ講」を誘われた、、、みたいな認識でいました。

そこでいろんな人たちと会い続けるにつれ、世の中には実にいろんなビジネスがあるんだな~と勉強になり、その「量稽古」によって、初対面はまったく苦手でなくなるし、にわかに「ネットワークビジネス評論家」のようにさえなりました。

アムウ〇イやニ〇ースキン、それらを合体させたようなニューウ〇イズなどは、何度も聞くので、ベテラン並みに詳しくなりました。

そうそう、変な人もいました。

ニューウ〇イズはそもそも頭髪が薄くなった家族のために、安全なシャンプーを開発したことが発端だったと思うのですが、言うなれば「毛生えシャンプー」がその代名詞のようなもの。

そのビジネスは元々からのちょっとした知人もやっており、会社を辞めたところから、メールなどで頻繁にお誘いを受けたわけです。

そのメールの中に、ハゲ頭のオッサンのJPEG写真がありました。

その方のご主人のようですが、毛生えシャンプーを使って産毛が生えてきましたって!ってこと。

おいおい!それはオレに対してあまりにも失礼やないかい!

そもそも「ビフォー」もなく、ハゲ写真だけ送ってきて、それはシュール系のギャグかい!と思わせるほど。

とにかくいろんな人と会い続け、その数にして100人は下らないのでは。

変わったビジネスもあり、例えば、

・オンライン麻雀

・店舗広告

・目が良くなる薬

・防臭剤

・生命保険

・動画が貼れるブログ

・アダルトサイト

・競馬の予想ソフト

などと言ったサービスを扱っているビジネスなんかも。

とにかく、「これは画期的だから今がチャンス!」「上場したら全ディストリビューターにストックオプションが配布される!」「アムウ〇イの誰それが参加した!」とか、とにかくあおり文句の多いこと。

と言うか、私も同じ穴のムジナだったでしょうが。

そんな感じで、一生懸命やってはいたものの、ビジネス的にはうまくもいかず、ただ、コミュニケーションの量稽古にはなり、それはそれで非常に尊い経験ができたと思います。

しかし、肝心の収入の方はさっぱりで、6月初めに30万円あった貯金は、8月までに底をつきます。

9月は企業年金の一時金を解約し、65歳以降の年金受給と引き換えに、わずか11万円の生活費で9月を乗り切ります。

しかし、もうカードがありません。いよいよ就職活動か、、、と思い始めるのです。


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独立奮闘記(3) ~必ず誘われるビジネスとの出会い~ (2005)

スピリチュアルなバックボーンから会社を退職。

それが理由として一番適切かもしれません。

その頃、素手でトイレ掃除、新月に願いごと、満月に通帳をかざす、各種呪文など、いわゆる「スピリチュアルテクニック(スピテク)」の情報をいろんな人から聞き、それを実践することで、生活できないかと考えていました。

インドから帰って間もなく、コーチングを学ぶクラスメートから「ガラクタ捨てれば自分が見える」などと言ったタイトルの本を紹介されます。筆者はカレン・キングストン詩。

何気なく読んだ文庫本ですが、20ページも読まないうちに、いきなり掃除がしたくなり、普段は一週間に一つ出ればいい方のゴミ袋が、何と数時間で7袋も出てしまい、とたんに家がスッキリしたものです。

そしてその数時間後、何と2万円分の簡単な仕事と、米10キロ、その他食料が一気に手に入り、「掃除をすればお金が入る」のスピテクを確信するのです。

それ以降もとにかく呪文(真言)を唱えながら、素手でトイレ掃除をし、月の動きにも敏感になり、まさに天にお任せのように日々を送るのです。

ただ、さすがに私もそんなお調子者でもないので、具体的にお金を稼ぐ方法を持たなかったわけではありません。

それは、

・まちづくりNPOの仕事

・ネットワークビジネス

・アフィリエイト

でした。

まちづくりNPOの仕事と言うのは、前職からの付き合いでそのNPOに所属し、前職と同じように委託業務をこなすもの。

ただし、それはある時だけの不安定なものでいた。それでも、いずれは安定するであろうと、定期的に顔を出します。

そしてネットワークビジネスです。

会社を辞めたりなんかすると、まず声をかけられる、ある種の「通過儀礼」のようなものですが、実際、数名の人から誘われました。

多かったのがニューウ〇イズという会社。あまりに誘われて鬱陶しいので、入会費が0円ってことで、一応、エントリーだけして商品も買わず、セミナーも無視。

ただ、実を言うと、私が会社を辞めるにあたって、普段から背中を押し続けていた仲の良い知人から誘われていたものがありました。

それは健康食品や日用品の類ではなく、オンラインセミアーがコンテンツという変わったものでした。

知る人ぞ知る「SQ」というビジネスで、オンラインセミナーには、アンソニー・ロビンズ、ロバート・キヨサキ、ブライアン・トレーシー、道幸武久、和田裕美、など内外のそうそうたる顔ぶれがそろっていました。

もっとも、その時はセミナーやら、成功法則やらの存在も知らず、入会費が安かったのと(3万円)、あわよくばこのビジネスを広げることで成功できるのでは、、、という思いがあり、会社を辞める直前に参加したのです。

実は(1)に登場したKM氏はこのビジネスのトップディストリビューターでした。

とにかくやる気満々でした。

誘ってくれた友人からも、

「これで日本全国を周って、一緒にシンガポールのコンベンションにも参加しよう!」

などとハッパをかけられていました。

そして数人の知人にも勧めたのですが、当然のごとくうまくいきません。

興味を示した2~3人が一応参加したものの、実はそのビジネスをきっかけにそれまで仲の良かった誘ってくれた友人ともギクシャクし始めます。

例えば会議をしようと家に呼ばれます。

そこで言われたのが「初日に1人誘え、二日目はその1人が誘うから2倍だ、3日目はさらに4倍、4日目は8倍・・・」などという、あまりにも無謀な理論値を押し付けるのです。

何も知らない私は、そんなものかとコミットメントさせられるのですが、そんなにうまくいくはずがありません。

するとできない理由を責め立てられるのです。

そのうち私もギャクギレです。

それでも私自身はあきらめておらず、「人脈ネット」なる、いわゆるネットワークビジネスに特化した「出会い系サイト」があり、それに登録。

すぐにアポもとれるのですが、お互い自分のビジネスに引き込みたいがために登録しているのですから、うまくいくはずもありません。

ただ、多い日は1日に5人以上の人とアポを取り、同時に毎日「SQ」のオンラインセミナーを見ながら頑張るのです。

私を誘ってくれた友人とは単独で行動するようにもなりました。

また、自分でチラシを作って、近所から飛び込み営業に出たのですが、正直、ネットワークビジネスの飛び込み営業など現実的でもなく、1件目で玉砕し、その後は日が暮れるまで、どこも訪問せずにただ歩くだけの日もありました。


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独立奮闘記(2) ~会社辞めて行く先はインド~ (2005)

3月14日に辞意を表明し、一応のところ「退職」が周知されます。

その時期は社内でも退職ブームだったため、私一人を引きとめる理由もありません。

そして4月末付での退職が決まり、それまでは残務整理となります。

退職することで気持ち的にはスッキリするものの、将来の見通しはまったく立ちません。

周りからすれば、せいぜい別の会社に再就職するのだろうと思われていたようですが、私はまったくそのつもりはありませんでした。

それでいて、何か特別なスキルがあるわけでもありません。

ではなぜ、そんな無鉄砲な考えをすることができたのでしょうか。

それがまさに「スピリチュアル」との出会いでした。

2012年に次元が上昇し、人類はある種の進化を遂げる。

いわゆる「アセンション」ですが、その話を聞いたのが2004年の3月のこと。

会社を辞める前一年は、スピリチュアルの出会いによって、周囲も引くほどの変化を遂げていました。

それまではどちらかと言うと不平不満の多い、ネガティブ思考だった私が、180度転換したと言ってもいいほどに変わったのです。

それは付き合っていた彼女(今のヨメサン)もが付いていけなくなるほどに。

とにかく「ついてる!」が口癖。斎藤一人さん、五日市剛さんの本にはまると同時に、アセンション、フォトンベルト、プレアデス、オーラ、波動などの、いわゆるスピ系の本を読み進め、残業中には休憩がてら、毎日のように福岡ジュンク堂の「精神世界」のコーナーに向かっていたのです。

とにかくポジティブ!ポジティブ!

ちょうどそこの頃(2004年8月)には「滝行」にも出会い、ますます精神世界へ深く傾倒していくのです。

翌年の2月には「21日滝行」を満行。

途中、38度5分の熱が出ながらも、毎朝、氷点下に近い滝に打たれるのです。

満行できたことは、大きな自信につながりました。

そんな時、KMさんとの出会いもあり、これは「辞める流れができている!」と勝手に思い込んだのです。

そして順当に退職し、そんな時に行ってみる先は「インド」しかありません。

その時のインド旅行については拙著「宇宙となかよし」 の舞台にもなっていますが、とにかく奇跡の連続のような旅で、暴漢に遭ったり、所持金を奪われたりしながらも、貴重な出会いもあり、ますます「スピリチュアル的」に独立した後の成功への確信を深めるのです。


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