「『福』に憑かれた男」喜多川泰著

どう読んでも「読書のすすめ」及び清水店主が題材となっている。

と言うか、本書を購入したのは「読書のすすめ」である。

短く読みやすい物語であるため、一時間もあればしっかり読むことができるだろうが、久々に、じんわりと心が温かくなった一冊。

本書の主人公である秀三は、サラリーマンを経て、親の代からの町の本屋を引き継ぎ、晴れて店主となったわけだが、近所に大型書店やコンビニができたり、それまであった教科書の取引もやめになったりなど、店の経営状況はますます向かい風。

しかし、秀三は「ある条件」を満たすことで、「福の神」に憑かれることになり、それからどんどん経営は上向いてくる。

ただ、「福の神」は直接的な支援をすることはなく、「人との出会い」によって、間接的に主人(秀三)をサポートするのである。

その条件とは、、、

・人知れずいいことをする

・他人の成功を心から祝福する

・どんな人に対しても愛をもって接する

ことである。

本書の副題にもある「人生を豊かに変える3つの習慣」がそれである。

秀三もその量が一定値を超えたため、福の神に憑かれたのだが、いかんせん、その神様はまだ新米。

しかしその福の神も秀三と一緒になって、成長していく姿が語られる。

いわゆる成功哲学の本筋を、おそらく実際にあった話をもとに物語化しているのであろうが、モデルとなった実際の書店(読書のすすめ)のことを知っていると、もっともっと楽しめる内容である。

実際、どん底から成功へと這い上がった本屋であっただけに。

最後のどんでん返しにはちょっと「やられた」気分である。

人生の「試練」に直面したときなど、読み返したいと思う一冊。

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・「3つの習慣」が身に付くと福の神はやってくる

・人生には常に「試練」がつきものである

・目標を達成すると「不安」になるケースがある

・それを克服するためには「人生を使って何をするか」が大事

「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣/喜多川 泰
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人生を変える100日ブログ :2日目 


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「輪廻転生を信じると人生が変わる」山川紘矢著

人は生まれ変わるのでしょうか?」・・・「それはわかりません」

から始まる、日本のスピリチュアル界の大御所とも言える山川紘矢さんによる書き下ろし。

元々、東大卒の大蔵官僚というエリート街道を進む著者は、現役時代に大病を患うなど幾多の「きっかけ」を得ることによって、大蔵省を辞め、精神世界に関する世界中の本を翻訳し、広げるための道に進む。

本書を貫いている考え方は「人生にムダはない」ということ。

輪廻転生(生まれ変わり)があるかどうかを判断する根拠はまったくないと言っていい。

しかし、「ある」という前提で世の中を見ると、説明のつくこと、点と点が線になって理解できることが、実に多くなる。

輪廻転生があることを前提に、いわば「逆算的」に人生を見ていくと、なるほど、まったく無駄がないことに気づかされるかもしれない。

また、本書の冒頭では、極めて重要なメッセージが託されている。

それは「生まれる前から運命は決まっている(運命論)」という、いかにも精神世界的な考え方と、「一瞬一瞬を自分の意思で選択して生きている(自由意志論)」という相矛盾する考え方との、ある種の「決着」である。

答えは「運命100%、自由意思100%」と筆者は言う。

それが最終的な結論。それでいいのである。

本書は山川氏の自叙伝のようであるが、元々、精神世界とは無縁の業界にいたことも起因しているのか、実にバランスがよく、自称左脳派の私でも違和感なく読める、そして納得できる記述ばかりである。

何よりも本書で書かれてあることは、すべて山川氏の直接体験、つまり一次情報である。

確かに数多くの本を翻訳しているだけに、情報量も豊富なはずだが、本書にはいわゆる「うけうり」のようなところが感じられず、おそらく随所に出てくる「精霊」とも、リアルに会ってあるのだろう。

胡散臭い話ながら、なぜかウソっぽそがない(ほとんど精神世界本にありがちなウソっぽさが)。

しかし、不思議なことだが、山川氏(夫妻)が翻訳した本を、すべてではないが、何冊かは読んできた中で、なぜかそれぞれのストーリーが一貫しているように感じる。

「聖なる予言」「アルケミスト」「なまけ者のさとり方」「ザ・シークレット」なども愛読書ではあるが、例えばシンクロニシティであったり、受け入れること(サレンダー)であったり、引き寄せの法則であったり、それぞれ筆者も違えば、住む国も違ったりするのに、なぜか同じ話のように感じることがある。

それだけに、何かしらの「真実」があり、山川夫妻はその「真実」を日本に広める役目を負っているような気さえする。

本書について言えば、その「真実」をより端的に、そしてわかりやすく伝えているため、上記の翻訳本を読む上でも、理解の助けになるであろう。

最初に述べたように、本書のエッセンスは「人生にムダはない」と言うことだろうが、エピローグではそれを次のように表現されている。

人生に起こってくることすべては、『本当の自分』が何かを学ぶために引き寄せているのだ

つまり「すべては良きことのために」起こっているのであり、そのように考えるだけで、人生はいかに楽に、そして実りあるものになるではないか。

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・輪廻転生はあるかどうかわからないが、あると思って生きていると、人生がよく見えてくる

・起こってくることはすべて「良きこと」のためにあるのだから、任せてしまって大丈夫

・とにかく受け入れましょう!(サレンダー)

輪廻転生を信じると人生が変わる/山川 紘矢
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一日目です


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独立奮闘記(23) ~出版への道~ (2008)

年が明け、立て続けに、大阪、名古屋、福岡でのセミナーを開催。

どれも大盛況。

そのまま3月には東京で2日間。

2日間と言うのは、同じ内容を2回やるという意味で、それでも両日ともに満員御礼。

決して安いとは言えない金額であるにも関わらず、40名以上の方に来て頂き、私のセミナー業も極めて順調。

値段はどうであれ、セミナー講師にとって一番嬉しいのは「満員御礼」以外にありませんから。

高額のセミナーでスカスカの人数でやるより、無料でも会場がギッシリの方がはるかに嬉しいし、遣り甲斐があります。

そんな世界です。

さて、話は変わりますが、実は2006年に一度、3か月ほどですが、私もコーチングを受けたことがありました。

コーチングの内容そのものはともかくとして、そこで一つ、大きなものを得ました。

それは「出版できそう」という感覚です。

そのコーチの方も、一応は本を出版しており(売れてるかは別として)、「出版」を強く勧められたのです。

俄然、そんな気になって、いわゆる「企画書」を書き始めたのが、前年のこと。

しかしなかなか形にならなかったので、今年こそはと「目標」を立てて、3月には数社、企画書を送付。

その中で一社、「一応、話を聞いてみてもいい」という出版社が現れました。

そんな話を頂くと、自分としてはもう本が出た気分です。

3月のセミナーにあわせて、その出版社の編集者とアポを取ります。

結論から言うと、「玉砕」でした。

自費出版でなく、出版社が金銭的リスクを全面的に負う「商業出版」であるだけに、編集者もかなりシビアでした。

本音をズカズカと言われます。

今、あなたの本を出してもいいと言う出版社は存在しない

とまで。

当たり前の話ですが、出版とはあくまで読者本位。

著者のブランディングツールとして出版社がリスクを負うのではなく、売れる本を出すのが最大にして唯一の目的です。

では、どういう本なら読者は読みたくなるのか。

簡単な話です。

これから成功したいと願っている人ではなく、すでに何らかの形で「成功」した人の本を読みたいに決まっています。

私だってそうです。

その意味において、当時の私は一般的な意味での「成功」にはまだまだ手が届いていませんでした。

やっぱり、「まずは実力をつけなさい」、、、と、その通りなのです。

ただ、その編集者からものすごく有益な情報を一つ入手しました。

それは「ハッタリをかませ」ということ。

先ほどの「まずは実力をつけなさい(成功しなさい)」の言葉と矛盾するかもしれませんが、あの時の私はあまりにも「正直」過ぎました。

そこでこんなエピソードをお話してくれました。

その出版社で出た本なのですが、タイトルは「士業で年収3000万円」みたいなのだったと思います。

実にはっきりしています。

「年収3000万円」ですから。

しかし、その著者は、本を出す前の年収はなんと「500万円」だったそうです。

正直言って、嘘八百です。

しかし、絶対に大丈夫だ!との強い信念にほだされ、編集者はゴーサイン。

その結果どうなったか。

本が出て間もなく、本当に「年収3000万円」を達成し、今では依頼を断らなければならないほどになったとか。

ここでもやっぱり「信念」だったのです。

当時の私はあまりにもバカ正直で、私が編集者の立場でも、絶対に本を出したくないだろうな的な感じでしたから。

「ハッタリをかませ」は、なにも、ウソをつけ!と言っているのではありません。

それだけの「信念」が上乗せされれば、ウソもホントになる。

そして書いたことが現実化すれば、すべてが事実そのものになるのです。

ビジネスマンとしての心構えを学ぶことができました。(同時に出版業界のカラクリも・・・)

人生初めての出版アプローチは見事な玉砕でしたが、今後のビジネス人生において、かけがえのない助言を頂くことができました。

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著書紹介

そう言えばこちらでは自著の紹介をしてなかったように気がしています。

2009年12月に出ました、私の一冊目、「宇宙となかよし」です。

宇宙となかよし―天命につながる幸せ法則/石田 久二
¥1,500
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アマゾン総合一位にも輝き、すぐに増刷もかかりました。

全国の書店でもそうそうたるメンバーに囲まれながら平積みで置いて頂いてました。

これからもどんどんいい本を書いていきたいと思っています。

ありがとうございます。


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GSJセミナー2010(Q州ツアー)

今年もやります。
いわゆる「滝行ツアー」をあわせると6回目、Q州ツアーとしては3回目になりますが、今年はさらにミステリアスな感動ツアーになることが予想されます。
これまでいったところとしては、、、
「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ
・滝行&宿坊(これは今年も)
・阿蘇ペンション(これも今年も)
・南蔵院(篠栗町)
・幣立神宮
・天岩戸神社
・阿蘇山
・草千里
・輪葉葉
・押戸石
・阿蘇神社
・あんでるせん(超能力喫茶)
などがありましたが、今年は宿泊地の宿坊とペンション以外はまだ決まってきません。じゃあ、どうするのか。参加者同士で掲示板上で決めていきたいと思っています。
滝行は必ずやりますが、その場所も実は決まってきません。篠栗町になるのか、北九州の畑観音か、または菅生の滝か。
2泊3日という限られた日程ですので、参加者の希望をすべて叶えることはできませんが、最終的に私の方でコーディネートさせて頂きたいと思っています。
一応、可能そうな範囲で他の場所をあげてみると、、、
「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ
・湯布院
・由布岳
・別府
・高千穂
・糸島
・大宰府天満宮
・宝満山

などなど。長崎や鹿児島は遠いですしね。
「あんでるせん」も個人的にはもういいかなって思ってます。
(「あんでるせん」のショーのタネはすべて知ってますし・・・)
ま、趣旨としては、まずは
「信念が人生を創る!」石田久二公式ブログ
・パワースポット巡りでエネルギーチャージ
・参加者同士の熱い語らい
・ビジョンクエスト(自分を知る旅)
・ひたすら楽しく

が大切ですよね。
実は私も8月後半にとある「修行」に行く予定。
一週間ほどブログ更新できるかわからないけど、できる限りします。
何とか瞑想の類ではなく、前々から関心のあったワークショップです。
そこでもまた変身してきたいと思っています。
そんなわけで、GSJセミナーの方も受付開始です。
すでにお申込みされた方、口頭で希望された方を含めると、定員まで残り半分となってしまいました。
関心のある方はお早めに。ぼちぼち掲示板も開設したいと思っていますので。


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