概要
まだ何者でもない、変転の星
十二大従星のはじまり、天報星。十大主星が「精神の本能」を表すのに対し、十二大従星は、人生を十二の段階に分け、その時々の心のエネルギーを映したものです。天報星はその最初 ―― 母のお腹に宿った胎児の段階にあたります。
エネルギーは十二段階で点数化され、天報星は3。点数は現実での行動量を表すもので、大小に優劣はありません。控えめなぶん、天報星はしなやかで、変化に強い星です。
胎児は、まだ何者でもない「無」の存在。だからこそ天報星は、どんな状況もまるごと受け入れ、状況に合わせて自在に姿を変えていきます。気持ちはコロコロ変わり、時間の感覚もゆるやか。ひとつの形に縛られない、変転の星です。
そして器用で、多芸多才。いくつもの才能を内に秘め、人の何倍もの可能性を持ちます。まだ生まれていない=これから何にでもなれる、出発点の星。過去と別れ、何度でも人生をやり直せる、始まりの星です。
まだ、何者でもない。
だから、何にでもなれる。
四つのキーワード
天報星を表す、四つの言葉
01変化
状況に合わせて、自在に姿を変える。ひとつの形に留まらない変転の力。
02多芸多才
器用で、いくつもの分野をこなす。人の何倍もの可能性を内に秘める。
03受容
「無」だからこそ、どんな状況もまるごと受け入れられる柔らかさ。
04可能性
まだ何者でもない、これからの星。過去と別れ、何度でも出発できる。
活かし方
変化を味方にするほど、生きてくる
天報星は、変化を味方にするほど生きてくる星です。ひとつに絞り込むより、興味の向くままいろいろ試す。多芸を欲張りに楽しむ。場所・仕事・やり方を変えることを恐れない ―― その身軽さが、この星いちばんの武器です。
鍵は、可能性を「形」にする工夫。アイデアも才能も豊かなぶん、移り気で続かないことがあります。締め切り・仲間・小さな仕組みなど、外から続ける力を借りると、秘めた可能性がちゃんと実を結びます。
変わることは、逃げじゃない。
身軽さこそ、いちばんの才能。
弱点と注意点
ひとつだけは、形にする
変わりやすさは、行きすぎると持久力の弱さになります。あれもこれもと手を出して、どれも途中で ―― ということも。ひとつだけは形にする、と決めておくと、多才がただの飽き性で終わりません。
もうひとつ。天報星は中年期に転機や壁を迎えやすい星でもあります。ただ、それは「やり直せる」星の裏返し。定まらないことを責めず、変化を出発点に変えていけば、壁はそのまま次のステージへの入口になります。
三つの時期
初年・中年・晩年、三つの場所
陽占では、十二大従星は人生の三つの時期に配置されます ―― 年支から出る星が初年期(左肩)、月支から出る星が中年期(左足)、日支から出る星が晩年期(右足)。同じ天報星でも、どの場所に入るかで、その「変化」の働き方が変わります。
初年期左肩・年支
子供のころから、変化と好奇心の多い人。引っ越し・転校・習い事と、環境がよく動きます。落ち着きはないけれど、吸収力は抜群。早くから世界の広さに触れて育つ人です。
中年期左足・月支
働き盛りに、転機の多い時期。転職や方向転換、思いがけない変化が重なります。ひとつに定まりにくいぶん壁にもぶつかりますが、変化を恐れず動くほど、新しい道が開けます。
晩年期右足・日支
年を重ねても、好奇心が衰えない人。落ち着くより、新しいことを始めたくなる。いくつになっても身軽で若々しい ―― 変化を楽しみ続ける晩年です。
久宗式・金運アップ術
貯め込むより、動かして増やす
天報星のお金は、ひとつの場所に貯め込むより、動かし、回していくなかで増えていく星です。多芸多才を活かして収入の入り口を複数持つ、変化に合わせて稼ぎ方を変える ―― 一本の太い柱より、何本もの細い柱で支えるイメージが、この星には合っています。
稼ぎ方の軸は「変化」と「多才」。同じことを続けるより、新しい分野・新しいやり方に飛び込んだとき、思いがけない実りが生まれます。複業的な働き方、企画やアイデアを形にする仕事と好相性です。
開運アクション
一点に賭けず、変化に乗る
天報星の強みは、身軽さと直感。「なんとなく良さそう」という勘を信じて、小さく動いてみる。合わなければ、また変えればいい。一点に賭けず、変化のなかでチャンスをつかむことが、この星の財運を開きます。
貯め込むより、動かす。変化のなかにこそ、天報星の財運があります。
あなたの天報星は、どの時期にありますか。
生年月日から命式を出せば、初年・中年・晩年のどこにこの星が宿るかがわかります。