生きた信仰から、現代の技術、太古の記憶、そして神話の中心へ——一泊二日で九州を遡る、石田久宗と巡る巡礼ツアー。
ヨーロッパを旅して帰ってきて、ふと、改めて地元を見つめ直したくなりました。
九州は、それ自体がひとつの唯一無二のパワースポットです。神話の世界から現代の最先端まで、時間の層がそのまま重なって残っている場所。生き神様のような奇跡の聖者を生み出した土地でもあります。宇宙人とコンタクトを取れる場所だ、という噂まで残っている。
新しいプロジェクトを進めていくにあたって、自分自身のエネルギー代謝を、もう一度うながしておきたい。いわば、生まれ直し、生き直しの旅です。
だから今回は、大勢を集めるツアーにはしません。限られた人たちと、しっかり腰を据えて巡ります。
個人の信仰から、現代文明、太古の記憶、神話、そして根源へ。時間をどんどん遡っていく、ちょっと変わった巡礼になるはずです。
大正から昭和にかけて、"よか"と一言つぶやくだけで病を治したと言われた人がいます。松下松蔵、通称"生き神様"。
学もなく、報酬も受け取らず、自分のことを「神様と人間をつなぐ通訳官」としか呼びませんでした。権威も演出も何もない。ただそこにいて、ただ言葉をかけただけ。旅の出発点は、あえてこの"何もない"場所から始めます。派手さの対極にある本物の力の基準を、最初に自分の中へ置いておくために。
奇跡は、本当に起こる。その事実を目視した瞬間、奇跡は特別なものではなく日常になる。これからの人生を照らす羅針盤を、ここで手にすることができます。
松下松蔵の墓から車で1時間ちょっと。今度は世界最先端の半導体工場が現れます。
半導体は、地球の砂(シリコン)を超高純度の結晶に変える技術。ある意味、現代の錬金術です。かつて九州は「シリコンアイランド」と呼ばれた半導体産業の中心地で、それが今また息を吹き返しています。"見えない力"を扱ってきた古い九州の隣に、"見えない力(電子)"を扱う新しい九州がある。ここは参拝する場所ではなく、その対比を車窓から眺めて感じる場所です。
目に見えない力を扱っているのは、祈りも技術も同じという視点。今の時代の"流れ"に対する感度が上がる。
標高845m、阿蘇外輪山の草原に広がる巨石群。日時計だったとされる「はさみ石」、シュメール文字とも言われる線刻が残る「鏡石」、方位磁石が近づくとくるっと回る「太陽石」。
文字を持たない時代の、祈りの原型がここにあります。考えることをやめて、ただ風と光を浴びるだけの時間にしてください。
宇宙人とのコンタクト、研ぎ澄まされた直感力、神託——古くからこの場所に伝わってきた力や閃きに、自分自身を開いていく体験ができます。
天照大神が隠れたと伝わる「天岩戸」を、対岸から拝む神社。実物は見えません。見えないものをそのまま拝む、という構造がとても象徴的です。
徒歩10分の天安河原は、八百万の神々が天照大神を岩戸から連れ出すために策を練ったとされる洞窟。積まれた無数の石が、暗闇から光へ向かう物語の重さを静かに伝えてきます。
停滞や閉塞感からの突破口。"見えないものを信じる力"が育ち、光を取り戻すきっかけになる。
祀られているのは国常立命(くにとこたちのみこと)。天地開闢のとき、天と地が分かれて最初に現れたとされる、いわば"すべての始まりの神"です。天岩戸神社から車で山道を30〜40分ほど入った、向山地区の集落の奥にひっそりと鎮座しています。
拝殿は鬼門の方角を向いて建てられており、地域を護る結界のような役割を担ってきたとも言われます。地元では親しみを込めて「てっさま」と呼ばれ、今も大切に守られている社です。拝殿前には御神木の大きなイチョウがあり、秋には境内を金色に彩ります。山から流れてくる湧き水は「稀にみる名水」と呼ばれ、古くから信仰と暮らしの両方を支えてきました。
高千穂の定番観光ルートからは外れているぶん、訪れる人は驚くほど少ない。それでも実際に足を運んだ人の多くが、「一言では説明できない荘厳さがある」「神様がいる、と感じた」と口を揃えます。近くの諸塚山一帯を天孫降臨の地とする説もあり、有名な天岩戸神社の"裏の本丸"とも言える、知る人ぞ知る聖地です。
九州における最重要スポットのひとつです。ここもまた"呼ばれないと来られない"と言われる場所で、当日実際に行けるかどうかは正直未定です。ただ、この地に足をつけた瞬間、新たな人生が幕を開ける——そう言われています。
阿蘇と高千穂の間、山都町にある古社。国常立命よりさらに一段古いとされる神漏岐命・神漏美命を祀る、日本最古級とも言われる社です。秋元神社とは別ルート上にあるため、当日の時間に余裕があれば途中で立ち寄ります。
2日間で、思ったより遠くまで、思ったより近くまで行けるはずです。
一緒に九州を遡りませんか。