日干支から出した天中殺の支が、生まれ年の支、つまり年支に入っている形です。年柱は、親と目上の場所。命式の東方が、生まれつき欠けています。
どこが欠けるか
東方 ― 親と、目上の世界
年柱は、東の方角。自分より前に生まれてきた人たち、つまり親、そして社会に出てからの目上を、あらわす場所です。生年天中殺は、ここが枠のない不確実な状態で生まれてくる、ということです。
欠落は、総論で書いたとおり、可能性の裏返しでもあります。親という枠がないぶん、固定観念に縛られない。人が考えつかないような発想を持ち、感性や五感が、とても豊かに育ちます。
現れかた
親が、不自然に見える
いちばんはっきり現れるのは、親との関係です。本人から見て、親がどこか不自然な存在に感じられる。親を理解できず、自分の心もまた、親には通じない。わかってもらえない、という思いを抱えやすい。若くして、親と生き別れ、あるいは死に別れることもあります。
この傾向は、社会に出てからも続きます。目上、たとえば上司に、なかなか理解してもらえない。うまく付き合えない。だからこそ、育つ環境が大切になります。心の教育、精神を重んじる環境で育つことが、この人には最良です。精神を磨くこと。それが、生きやすさに直結します。
活かしかた
早く独立し、遠くで生きる
集団のなかで協調性を発揮するのは、あまり得意ではありません。決まりきった組織のサラリーマンは、向きにくい。けれど、創造性やアイディアを活かせる場所であれば、話は別です。芸術や創造の世界では、枠のなさが、そのまま武器になります。趣味を深く持つのも、この人には良い。
開運の鍵は、はっきりしています。親元を離れ、早く独立すること。そして、生まれた土地から遠く、いっそ他国で生きると吉、とされます。近くにいるほど親との違和感が募り、離れるほど、自分の力が動き出す。それが、東方の欠落を持つ人の、運の設計図です。
念のため、宿命天中殺に吉凶はありません。親との縁が薄いことは、不幸ではなく、早く独り立ちする力として与えられた個性です。
親という枠がないのは、寄る辺なさではありません。
誰よりも早く、自分の足で立つために、空けてある場所なのです。