陰 占 ・ 天 中 殺

に ち ざ

生日・日座・日居天中殺とは家庭と、物事の結末が、生まれつき不確実

西方の欠落特別な日干支石田久宗

命式の西、日柱にまつわる三つの天中殺を、まとめて見ていきます。生日天中殺、日座天中殺、日居天中殺。西は、物事がまとまり、収まる場所。ここに欠落が現れる形です。

生日天中殺

西方の欠落 ― まとまりにくい

まず、生日天中殺。ここだけ、天中殺の出し方が特殊です。ふつうは日干支から天中殺を出しますが、生日天中殺は生年干支から出した天中殺の支が、日支に来ている形をいいます(生年干支から出すのは、この生日天中殺と、後述の互換中殺のときだけです)。

日支は、物事がまとまる西の場所。ここが不確実になるので、物事の締めくくりが、どうにもまとまりにくくなります。子どもの頃は、親から見て理解しがたい子、心配をかける子になりやすい。長男や長女として家の役目を果たそうとすると、行き詰まりを感じます。後天的に他家へ養子に出たり、祖父母に育てられたりするのは、むしろ良いとされます。

結婚は、早いと親との対立が深まります。西の場所は、結婚するとエネルギーがいっそう強まるため、晩婚のほうが、運命的に安定します。親元を離れると、宿命の稼働が始まります。

日座天中殺

甲戌と、乙亥 ― 不完全に、美あり

日干支そのものが、甲戌か乙亥の人です。六十干支の並びのうえで、天中殺の座に、自分自身が座っている形。物事の出発は吉、終了は凶とされ、結果をつかむことが、あまり得意ではありません。だから、後始末や締めくくりの役目は、避けたほうがうまくいきます。

西が極端に欠けるぶん、エネルギーは反対の東、つまり仕事へと、二倍に傾きます。知恵の回転が速く、感性が鋭く、特殊な才能を持つ人。そのぶん頑張りすぎて、人より疲れやすいところもあります。

この形を一言であらわすなら、不完全に、美あり。きれいに完結させようとするより、どこか欠けたままにしておくほうが、うまくいく。成功の秘訣は、養子や結婚などで自分の家を出て、他家へ入り込むこと。結婚も、帰る場所を持たない者どうし、たとえば国際結婚のような形が合うとされます。

日居天中殺

甲辰と、乙巳 ― 東西が、ない

日干支が、甲辰か乙巳の人です。この二つの干支は、もともと寅卯天中殺。つまり東(前進)がなく、日居として西(結果)もない。東西、すなわち現実がまるごと欠けているという、特別な形です。

そのかわり、南北の精神世界と、中央の自分・自信は、しっかり残っています。現実を持たない精神の人。その姿は、周囲にはなかなか理解されにくい一方で、ものすごい迫力を放ちます。物事の終わりが、美しくまとまりにくいので、家業を継ぐことには向きません。環境を無視した生き方になりやすいぶん、現実の枠に自分を合わせようとしないほうが、かえってうまくいきます。

西が欠けるとは、きれいに終われない、ということ。
けれど、終わらせないからこそ、次がいつでも始められるのです。