概要
誇りを胸に、姿勢を正して
十大主星の八番目、牽牛星。車騎星とおなじ「攻める」星 ―― 攻撃本能ですが、こちらは陰。車騎星が汗をかいて突き進む武人なら、牽牛星は、誇りを胸に、姿勢を正して進む星です。
おなじ攻撃の力でも、牽牛星のそれは外へ暴れません。自分の内側へ向かい、自分を律する力になります。実直で、まじめで、強い自尊心と自負心を持つ。「みっともないことはしたくない」という美意識が、つねに背すじをまっすぐ伸ばしています。
体面や名誉を重んじ、社会の常識・体制のなかできちんと役割を果たす人。プライドが高いぶん、頼まれごとには責任を持ってやり遂げます。スーツの似合う、品格のある働き手 ―― 大きな組織や、信用が物を言う世界でこそ、力を発揮する星です。
五大本能は攻撃本能の陰。五行は金、方向は西。家族の型でいえば正夫、徳目は義。よく研がれ、美しく磨かれた一振りの刀のように、誇りと節度を保ちながら、まっすぐ役割を全うしていく星です。
力を、外へ暴れさせない。
自分を律する刃にする。
四つのキーワード
牽牛星を表す、四つの言葉
01プライド
高い自尊心と美意識。みっともないことを嫌い、つねに胸を張っていたい。
02自制心
感情のままには動かない。きちんと律し、節度を保ち、品よくふるまう。
03責任感
引き受けたことは、誇りにかけて全うする。途中で投げ出さない律儀さ。
04名誉
体面と信用を大切にする。地位や肩書きのある、きちんとした世界で力を発揮する。
活かし方
誇りを、責任の燃料に
牽牛星は、誇りを持てる場所でこそ輝く星です。「この役割を任された」という自負が、そのまま力に変わる。だから、信用や肩書きが意味を持つ世界 ―― 大きな組織、公的な仕事、資格や免許のいる専門職、礼節が重んじられる場 ―― と、抜群に相性がいい。きちんとした舞台を与えられるほど、責任感を発揮して期待に応えます。
鍵は、その自尊心を「自分のため」より「役割のため」に向けること。プライドが「見栄」に向かうと空回りしますが、「託された務めを立派に果たす」ことに向かえば、それは何よりの推進力になります。誇りを、責任の燃料に。そこさえ定まれば、揺るがない信頼を築ける星です。
誇りを、見栄ではなく務めへ。
それが、揺るがぬ信頼になる。
弱点と注意点
きちんとを、少しゆるめる
プライドは、行きすぎると見栄・気位の高さになります。体面を気にしすぎて本音が言えない、人に頼れない、失敗を認められない ―― そんな窮屈さに陥りがち。「立派でなければ」と自分を縛りすぎないことです。
そしてもうひとつ。自制心が強いぶん、内側に不満や怒りをためこみやすいのが、この星の注意点です。表では品よくふるまいながら、内ではぐっとこらえている。ためこんだものが、あるとき一気に噴き出すことも。きちんとしている自分を少しゆるめて、弱音や本音を吐ける相手を持っておくと、ぐっと楽になります。
人体星図
五つの場所と、その意味
陽占(人体星図)は、心を「頭・胸・腹・左手・右手」の五か所に分けて映し出します。同じ牽牛星でも、座る位置で、その「誇り」の力が働く場面が変わります。
胸(中央)自分自身・本質
中心が牽牛星なら、根っからの誇り高き実直家。背すじを伸ばし、自分を律し、任された役割を品よく全うしていきます。きちんとしていることが、そのまま自分の支えになる人です。
頭(北)父親・目上・ルーツ
目上に対して、礼儀正しく忠実。きちんと立て、筋を通します。権威や格式を重んじ、目上の引き立てを受けやすいタイプ。大組織や体制のなかで、まっすぐ昇っていく人です。
左手(東)兄弟・友人・社会
社会では、品格と責任感のある働き手。信用第一で、几帳面に役割を果たします。礼節をわきまえた付き合いを好み、まわりから「きちんとした人」と一目置かれます。
右手(西)配偶者・補佐役・家庭
西は、牽牛星の本拠地。家庭でも、誇りと節度を保ちます。家族を立派に支えようと責任を尽くす一方、見栄や気位が出やすい場所でもあるので、家ではもう少し肩の力を抜けると、より温かくなります。
腹(南)子供・目下・夢
子供や目下には、礼儀やけじめを大切にした接し方。きちんと育てようとする責任感が強い人です。求めすぎて窮屈にならないよう、ほどよく。夢に向かっては、品位を保ちながら着実に進みます。
久宗式・金運アップ術
信用が、財になる
牽牛星のお金は、信用と肩書きが、そのまま財になる。目先の小銭を追うより、地位・資格・実績を積み、社会的な信用を高めることが、めぐりめぐって大きな財につながります。きちんとした仕事ぶりへの評価が、次の仕事と報酬を呼び込む星です。
稼ぎ方の軸は「信用」と「責任」。任された務めを誇りにかけて全うし、「あの人に頼めば間違いない」という評判を築くこと。資格・免許のいる専門職、大きな組織での役割、品格が問われる仕事と、相性は抜群です。
開運アクション
佇まいを、整える
牽牛星の五行は金、方向は西。身だしなみと立ち居振る舞いを整えることが、そのまま開運になります。きちんとした装い、礼節ある対応、約束を守る誠実さ ―― 整った佇まいが信用を生み、信用が財を呼びます。ただし、見栄のための出費ではなく、信用への投資を心がけましょう。
誇りを、立派な務めへ。役割を品よく果たすことが、いちばんの金運アップ術です。
あなたの牽牛星は、心のどこにありますか。
生年月日から命式を出せば、人体星図のどの場所にこの「誇り」の星が宿っているかがわかります。